中国は果たしてロシアを支持するのか、欧州の専門家の見立ては―独メディア

Record China    2022年3月18日(金) 9時20分

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16日、ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ウクライナに軍事侵攻を行い欧米諸国から厳しい制裁を受けているロシアを中国が支援するかについて、欧州の専門家の意見を紹介する記事を掲載した。写真はモスクワ。

2022年3月16日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ウクライナに軍事侵攻を行い欧米諸国から厳しい制裁を受けているロシアを中国が支援するかについて、欧州の専門家の意見を紹介する記事を掲載した。

記事によると、ドイツ・メルカトル中国研究所のEU・中国政策研究員であるSari Arho Havren氏は「もしロシアがウクライナでの戦争をさらにエスカレートさせるなら、中国はもはや中立的な立場を保つことはできなくなり、ロシアの支援に回ると思う。そして、中国がロシアを全面的に支持することになれば、中国はまず制裁の抜け道を探ることになる。同時に、ロシアがウクライナを侵攻した正当性を高めることになる」と語った。

また、中国がロシア側に付けばEU諸国は「間違いなく激怒する」とし、EUとその加盟国は中国問題で一層団結することになり、経済面でEUと中国の関係に大きな影響を及ぼし、中国の世界からの孤立を加速させる結果になる一方で、中国にとってロシアとの関係を疎遠にすることは、自国の立場が反映された新たな国際秩序を構築し、2049年までに超大国となる目標を実現する上で「考えられない」との見解を示した。

記事はさらに、ラトビアのリガストラディンシュ大学中国研究センター主任であるチェレンコワ氏が「私は今中国が公に軍事面、経済面でロシアを支援するとは考えていない。メリットがないばかりか、多くのデメリットがあるからだ」とし、「中国はもちろんロシアとの関係を保つことで長期的な利益を得ることを望んでいるが、ロシアとの間で全面的な協力がなくても自らの目標は達成できる。中国がロシア側に立つかどうかを考える際の要素となるのがEUだ。EUは米中間の貿易戦争が続く中で中国との一定の協力関係を保とうとしているが、EUの対中政策には変化も見え始めており、中国がロシアに加担することを決めれば、EUは何らかのリアクションを起こすことになる」と述べたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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