新華社傘下の「一帯一路」関連情報プラットフォームである新華絲路によると、中国の華為技術（ファーウェイ）はトルコ製鉄大手のトスヤル・ホールディングと14日までに、世界最大規模の屋上設置型太陽光発電施設の設置で契約を結んだ。

設置場所はトルコ南東部の都市のオスマニエにある製鉄所で、施設の面積は63万2000平方メートル。トスヤル・グループのフアト・トスヤル会長によると、プロジェクトの設備総容量は140メガワットで、年間発電量は2億5000万キロワット時に達する。完成すれば、年間の炭素排出量を11万6525トン削減できるという。

同施設の発電量は、トルコにおける太陽光発電の23％に達する。また同施設の発電量は、現状におけるトルコ人8万4000人分の年間電力使用量に相当する。ファーウェイは同施設にインバーターとスマート管制システムを提供する。プロジェクトの第1期は6月、第2期は2023年4月に完成する見込みだ。

ファーウェイは2019年10月に、「炭鉱」、「スマート道路」、「税関・港湾」、「スマート太陽光発電」、「データセンター・エネルギー」の事業者向け5分野で、自己完結型に技術開発やビジネス展開を迅速に行えるグループを設立している。

トルコは中東地区における製鉄大国だ。2021年における粗鋼生産実績は世界第7位の4036万トンで、第8位ドイツの4004万トンを上回った。（翻訳・編集/如月隼人）