日本で相次ぐ「対ロ制裁」、文学展やコンサートの延期も=中国ネットの反応は…

Record China    2022年3月14日(月) 23時20分

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13日、観察者網は、日本における対ロシア制裁が文学展やコンサートといった文化活動にまで波及し始めたことを報じた。写真はびわ湖ホール。

2022年3月13日、中国メディアの観察者網は、日本における対ロシア制裁が文学展やコンサートといった文化活動にまで波及し始めたことを報じた。

記事は、日本メディアの12日付報道として、札幌大学教授でロシア文学が専門の岩本和久氏が11〜13日に大学付近の書店で開催する予定だった「疫病とロシア文学」パネル展について、9日に学長ら大学幹部から展示延期の要求があり、延期を余儀なくされたと紹介。同大学の責任者が延期の理由について「参加者の安全が最優先」と説明し、岩本氏が大学は戦争反対だから延期したのではなく、世間体を気にした保身からの判断のように感じていると不満をこぼしているとした。

また、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールも先日、今春開催のクラシック音楽祭で演奏予定だったロシアの作曲家チャイコフスキーによる大序曲「1812年」について曲目を変更すると発表したことを紹介。同曲は1812年にロシアの民衆がナポレオンの大軍を破ってフランスとの戦争に勝利したことを記念し、チャイコフスキーが1880年に創作したものであるとし、ホール側が「現在の情勢にロシアの戦争曲は不適切」とコメントしたことを伝えている。

さらに、兵庫県のアマチュア楽団の明石フィルハーモニー管弦楽団、愛知県小牧市のプロ楽団中部フィルハーモニー交響楽団もそれぞれコンサートで演奏予定だった「1812年」の曲目変更を発表したと報じた。

この件について、中国のネットユーザーは「よく科学技術に国境はないと言うけれど、それは間違い。利益上の衝突がありさえすれば、呼吸する空気にすら国境が生まれる」「日本は本当に北方四島を諦めたようだ」「われわれがどこかの国に制裁を与えざるを得なくなった時に、われわれの大学にはこの教授のように気骨を示す人物はいるだろうか」「もう、ロシアって言葉を発するたびにビンタを食らわす法律でも作ったらどうだ」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻

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