中国でコロナ感染者が「高止まり」の状態、「感染ゼロの方針は転換か」の見方も

Record China    2022年3月12日(土) 18時0分

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中国政府はこれまでの、新型コロナウイルスについての「感染ゼロ」の対策方針を変更する可能性があるとの見方が出ている。写真は大規模な感染が発生した吉林農業科技学院の様子。

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ドイツメディアのドイチェ・ベレはこのほど、中国では感染力が強いとされるオミクロン株の流行などの影響で感染者数が増えているため、当局がこれまでの新型コロナウイルスについての「感染ゼロ」の対策方針を変更する可能性があると伝えた。

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最近になり、オミクロン株感染者が多いとされる地域の一つに吉林省がある。吉林省政府は、オミクロン株に感染しても比較的軽症だが感染力は強いと説明。同省では、3月1日から10日までの間に1033人の感染が確認されており、うち801人は吉林市内での感染という。吉林市では軽症患者を入院させる「方舟病院」と呼ばれる施設を3カ所新設し、病床1200床を追加した。

また、吉林市内にある大学の吉林農業科技学院では大量の感染者が発生し、背景に大学側による「感染発生隠し」の不適切な措置があった疑いが持たれている。

中国では11日午前0時時点での過去24時間の新規現地感染者が、無症状のケースを含めて1100人に達した。12日午前0時時点での過去24時間の新規現地感染者は無症状を含めて1524人と大幅に増加した。現有患者数では11日午前0時に5024人、12日午前0時では5461人だった。

中国政府は2020年1月に湖北省武漢での新型コロナウイルス大規模感染が発生して以来「感染ゼロ」を方針として、感染拡大を強力に阻止してきた。しかしこのところ、関係者の発言に変化が見られるようになった。習近平国家主席は5日の時点で、「感染拡大の大規模なリバウンドが発生しない、最低ラインを守る」と述べた。

全国人民代表大会(全人代)の張業遂報道官は4日、「動態ゼロ感染」の考え方を示した。絶対的な「感染ゼロ」を目指すのではなくて、感染者の発生を前提に、「感染を地域外に流出させず、発生地域で迅速に感染者ゼロの状態に戻す」方針だ。

復旦大学付属華山医院(病院)感染症科の張文宏主任医師は「感染症対策の新たな段階に踏み込むには、しゃくし定規な対応を避けねばならない。感染者数の大規模なリバウンドを発生させてはならない。判断の主たる基準は、感染症対策のコストパフォーマンスだ」と述べた。中国国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チームの曾光氏は、2月28日の時点で、「中国は適切な時期に、『中国式ウィズコロナ』のロードマップを示す」と表明していた。

なお、全国政治協商会議の郭衛民報道官は、中国はコロナゼロ感染政策に伴う社会コストを低減させる方法を追求している」、「経済と社会の安定を実現させねばならない」と表明する一方で、「ゼロ感染を完全に放棄するつもりはない」とも述べた。(翻訳・編集/如月隼人

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