現地時間の10日、ロシアのプーチン大統領が尹錫悦（ユン・ソクヨル）氏に大統領当選を祝う祝電を送っていたことが分かった。3月11日、韓国・文化日報が報じた。

記事によると、プーチン大統領は祝電で「大統領に当選したことを心から祝う」とし、「国家首脳としてのあなたの活動が、両国の国民の福祉と朝鮮半島およびアジア地域の安全保障と安定強化のための関係発展に寄与することを期待する」と伝えたという。

記事は、「ロシアのウクライナ侵攻以後、韓国とロシアは互いに対する制裁を発動している最中であり、プーチン大統領の今回の祝電にはより注目が集っている」と報道。文在寅（ムン・ジェイン）政権は現在、西側陣営と共に「ロシアの一部の銀行との取引の停止」「ロシア国債投資の停止」「国際銀行間通信協会（SWIFT）からの排除制裁」などに参加しており、尹氏もこの流れを受け継ぐ可能性が高いとみられている。

これに対しロシア政府は7日、ロシア国民や企業などに非友好的な対応を行った国家を発表。このリストには、韓国以外に米国、日本、英国、豪州、欧州連合（EU）27カ国などの48カ国が含まれている。ロシア政府はまた、非友好国に指定した国家の船舶がロシアへ入港することを禁じられる条項などを盛り込んだ運送産業支援法案を下院に提出したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「戦時中でも祝電は送ってくるんだね」「そんな暇があるの？」「関係改善したいなら、まずは戦争を中止して。コロナ禍の上に戦争なんて完全にどうかしてる」「プーチン大統領は戦争を起こした罪で国際社会から処罰されるべき」「韓国の時間に合わせて、祝電ではなく電話をくれたバイデン大統領のほうがずっと信頼できる」「ロシアは朝鮮戦争には参加しなかったものの、敵国に物資を提供した加害者。常に警戒が必要」など、プーチン大統領への批判のコメントが相次いでいる。（翻訳・編集/丸山）