「帰化選手優遇はチームの団結に影響」と中国人記者、ファン「ついに帰化選手のせいにし始めたぞ」

Record China    2022年3月12日(土) 15時30分

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サッカーの中国代表について、中国人記者が「帰化選手の優遇がチームの団結に影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。

サッカーの中国代表について、中国人記者が「帰化選手の優遇がチームの団結に影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。スポーツメディア・新浪体育が9日付で報じた。

ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦う中国代表。すでに敗退は決まっているが、今月24日にサウジアラビア、29日にオマーンとの対戦を控える。これまで中国代表をけん引してきたのはエウケソンやアロイージオといった帰化選手だったが、所属していた広州恒大の親会社・恒大集団の経営危機でチームを去りブラジルに戻った。今年2月の日本、ベトナムとの連戦には一部選手が駆けつけたものの、思うようなパフォーマンスは発揮できていなかった。

サッカー記者の裴力(ペイ・リー)氏はこうした現状を受け、「帰化選手の過度な重用は中国本土出身選手の反発を引き起こしやすい。帰化選手の能力に疑いの余地はないが、長期に戦線から離れ、コンディションが整っていないのも事実。このような状況で帰化選手を重用すると、本土出身選手のモチベーションに影響する」と訴えた。

また、「ベトナム戦(1-3)後の中国本土出身選手の失望感は明らかだった。一部の選手は、コンディションが整っていない帰化選手を使うくらいならおれたちを使ってくれと。リーグ戦にも出場しているし、上海での合宿もこなしてきた。コンディションは帰化選手とはまるで違う。それに長期間の隔離されたトレーニングによる焦燥感もある。こうした感情はさらに大きくなり、チームの団結に影響が出る可能性もある」とした。

チーム内でもコンディションとパフォーマンスを重視して良好な競争状態をつくり出すべきとの意見が出ているといい、ある関係者は「代表チームではチームの利益が最優先。W杯予選という大きな試合でコンディションやメンタルが要求に満たなければ、どんな選手であれ使う必要はない。それは全力を出して準備してきた他の選手にとって不公平になる」と語ったという。

裴記者は「帰化選手は今後、特権を享受できなくなるだろう」とし、中国サッカー協会がすでに外国人のフィジカルコーチを招聘(しょうへい)して帰化選手らの身体能力の評価に着手しているとの報道を紹介。優遇されてきた帰化選手であっても基準に満たなければ代表チームの構想から外れる可能性があると伝えた。

ただ、こうした考えに中国のサッカーファンは納得していないようで、「帰化選手のレベルは間違いなく本土出身選手よりも高い。能力の高い選手が試合に出るのは当然」「一部の(中国出身)選手は先発してもろくなプレーをしないが、それは彼が帰化選手よりコンディションが良いからか?(笑)」「技術が帰化選手に及ばないのだから不満を抱く理由もないだろう。せせこましい考えにとらわれ、代表の利益を考えていないのはどちらか」「じゃあ、誰を重用したら団結できるっての?」「そもそも帰化選手が優遇されたことなんてあった?」「ついに勝てないのを帰化選手のせいにし始めたぞ」「本土出身選手なんて技術もなければやる気もない。帰化選手が何だ?帰化したら中国人じゃないのか?」など、反発する声が多く寄せられている。

多くの帰化選手を擁する中国は当初、ダークホースになると各国に警戒されていたものの、8試合を戦って1勝5敗2分けの勝ち点5で5位(6カ国中)。前の試合では最下位のベトナムに最終予選初勝利を献上するなど、思うような成績を挙げられていない。(翻訳・編集/北田

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