韓国で、ある女子高校の前に「60代と結婚してくれる未成年者を求む」という内容の垂れ幕が掲げられて物議を醸している。3月9日、韓国・朝鮮日報が報じた。

記事によると、「国際女性デー」である8日、いくつかのオンラインコミュニティーに「女性の奴隷を募集します」というタイトルの文章が投稿された。そこにはある女子高校の前に掲げられた垂れ幕の写真も併せて掲載されており、垂れ幕には「世の中の流れと異なり、勉強がしたくないという生徒はこの車に来て」「一人暮らしの60代の老人の子どもを産み、暮らしてくれる犠牲心あふれる13～20歳の女性を求める」という文章が大きな文字で書かれている。その下には、連絡先と思われる電話番号も表示されていたという。

投稿者の話では、この日1台のトラックが女子高校の前に止まり、降りてきた男性がトラックに垂れ幕を掲げた。これを見た先生たちが警察に通報し、男性は警察に連行された。垂れ幕を掲げた理由やその後の状況は不明だという。当初この投稿は、ツイッターで公開されてオンラインコミュニティーにも拡散されたが、現在元の投稿は削除されているとのこと。

記事は、「現行法上、16歳未満の未成年者と性的関係を結んだ19歳以上の成人は、同意の有無にかかわらず、未成年者への制強姦罪罪により処罰される」と説明している。

韓国のネットユーザーからは、「どうかしてる。本当に恥ずかしい」「この世も末だな。この老人に適用できる法律を探して処罰してほしい」「子どもたちにとっては、こんな垂れ幕を見せられること自体が性暴力でトラウマになる」「セクハラや自殺をしても英雄扱いされるから、こういう人間が出てくる」「前科者が大統領にも立候補できる世の中だからね」「この垂れ幕を作ってくれる業者がいることがおかしい」など、批判の声が相次いでいる。

一方で、「真相は知らないけど、『勉強しないとみすぼらしい老人と結婚することになるから頑張れ』と言いたかったのでは？」「この5年間の社会を一言で表している」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）