ウクライナ戦争長期化で、海外から韓国企業にラブコール殺到?=韓国ネットは賛否

Record Korea    2022年3月10日(木) 8時20分

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8日、韓国メディア・韓国経済は「ロシアによるウクライナ侵攻の影響で各国が防衛力増強に動き出すと予想され、世界市場で韓国の防衛産業への関心が大きくなっている」と伝えた。

2022年3月8日、韓国メディア・韓国経済は「ロシアによるウクライナ侵攻の影響で各国が防衛力増強に動き出すと予想され、世界市場で韓国の防衛産業への関心が大きくなっている」と伝えた。「K-防衛産業、苦い好況」と見出しを付けている。

金融投資業界によると、先月24日のウクライナ侵攻開始後、LIGネクスワン、韓国航空宇宙産業(KAI)、ハンファエアロスペース、ハンファシステムなど主要な軍需企業の株価が急上昇の傾向を示している。

ウクライナ戦争が激化すれば欧州を中心に防衛力増強が急がれると予想されるため、昨年兆ウォン単位の輸出に成功し市場を拡大しつつある韓国の防衛産業にとっては、この事態が好材料になると、防衛産業業界は分析している。記事は「特に緊張が高まっている東欧、北欧は韓国貿易産業との縁が深い」としている。

14年のロシアによるクリミア危機・ウクライナ東部紛争の後も、これらの国では韓国企業から武器システムを多数輸入しており、ポーランド、エストニア、フィンランドノルウェーはK9自走砲(ハンファエアロスペースの子会社、ハンファディフェンスが製造)を購入してきた。現代(ヒュンダイ)ロテムのK2戦車はノルウェーの主力戦車事業に参加しているほか、ポーランドも導入を検討中だと伝えられる。業界関係者によると「東欧では韓国製兵器は先進国製に比べコストパフォーマンスに優れていると定評がある」という。

また、ミサイルや戦闘機などの武器システムも輸入の道が開かれる見通しとのこと。LIGネクスワン、ハンファシステム、ハンファディデンスは今年1月、アラブ首長国連邦(UAE)に35億ドル(約4048億円)規模の地対空ミサイル「天弓(チョングン)2」を輸出した。KAIは昨年末、スロバキア国営軍需企業と軽攻撃機FA50輸出に向けた了解覚書(MOU)を交わしている。業界関係者は「ウクライナ戦争によって、ミサイル防御と制空権掌握の重要性が改めて注目されている。今回の事態で、世界的な新冷戦時代が到来すれば、需要市場はさらに拡大するだろう」と話している。

さらに一部では、世界2位の防衛産業大国であるロシアの武器輸出にブレーキがかかる可能性も注目されているという。欧米は軍事用に転用できる半導体チップの輸出中断や銀行に対する金融制裁を始めている。そのため記事は、「主にロシア製の武器を導入していた国で、韓国製のシェアが高まる条件が整いつつある」と伝えている。

外交部によると、韓国の武器システム輸出額は16年の25億6000万ドルから21年には72億5000万ドルに拡大した。今年も中東、欧州、豪州などとの輸出契約を控えており、受注額は100億ドルを上回る見通しだという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「繊維、鉄鋼、造船、自動車、半導体、携帯電話に続いて、武器が韓国の主力輸出商品になるのか?」「ガソリン価格がものすごく上がってるね。でも利得になることもあるのか」「韓国が防衛産業をリードしているとは。誇らしい」「日本は朝鮮戦争の時に軍需産業で稼いで今の水準になった」などのコメントが寄せられている。

一方で、「こんな好況は望んでいない。どうか戦争はやめてほしい」「政府は落ち着いて今までどおりの対応をすべきだ。下手に相手側を刺激する必要はない。メディアも余計なことは慎むべきだ」「K-防衛産業の発展に期待。自主国防はもちろん、世界各国の戦争抑止力に寄与してほしい。ウクライナにも早く平和が戻りますように」などの意見も多く見られた。(翻訳・編集/麻江)

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