韓国大手菓子メーカーのオリオンは2日、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）公式アカウントを更新し、中国で「中国とロシアの2カ国だけ商品を値上げした」「原材料が中国国内で生産されたものと海外で生産されたもので異なっているのはダブルスタンダードではないか」と指摘されたことについて声明を発表した。

中国のニュースサイトの観察者網によると、オリオンは声明で、商品の値上げについて、「原材料費や人件費の上昇は国によって影響が異なるため、世界中の他の国々でも価格を調整している」と説明。原材料のダブルスタンダード疑惑については、「翻訳の問題」とした。

記事によると、オリオンのチョコパイをめぐっては、海外で生産されたパッケージの原材料名欄にハングルで「カカオ製品 ココアパウダー」と記されているのに対し、中国国内で生産されたものには中国語で「ココアバター代替脂 ココアパウダー」と記されていてダブルスタンダードではないかとの指摘が出ていた。

オリオンは声明で、主な原材料は全世界共通であり、原材料の多くを同一のサプライヤーから仕入れているためダブルスタンダードには当たらないとした。その上で、この問題は、指摘した人が使用した翻訳ソフトが不正確であることと原材料名欄の要件が国によって異なることに起因するとし、ネット上で拡散している不正確で非専門的な情報にミスリードされないよう中国の消費者に呼び掛けた。（翻訳・編集/柳川）