中国時代劇ドラマの衣装やセットの「再現度」、こだわり抜いた精度も大きな魅力に

anomado    2022年3月1日(火) 11時50分

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中国時代劇ドラマではセットや衣装、小道具の再現度の高さもファンを引き付ける魅力となっているが、中でも特に精度の高い作品を台湾メディアが紹介している。

中国時代劇ドラマではセットや衣装、小道具の再現度の高さもファンを引き付ける魅力となっているが、中でも特に精度の高い作品を台湾メディアが紹介している。

現在配信中の「尚食」は、明朝の宮廷を舞台にした作品。女優ウー・ジンイエン(呉謹言)の演じるヒロインは、宮中の食事を作る「尚食局」の宮女という設定のため、ドラマに登場する数々の美食も話題に。明代の随筆「陶庵夢憶」をはじめ、「烏青鎮志」「閱世編」といった書籍にある明代の飲食文化を再現している。

また、プロデューサーのユー・ジョン(于正)は衣装にもこだわり、書籍や絵画から当時の官服を忠実に再現。クランクイン当初には、登場人物の衣装が「韓服」のパクリではないかと韓国のネットで批判され、中国のネットではこの批判が嘲笑されたことも話題になった。

同じユー・ジョンのドラマでは、2018年のヒット作「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」は「文化財レベル」「博物館レベル」と称賛されるほど衣装や小道具にこだわり、伝統工芸の職人が丹精を込めた品々が登場。皇后の衣装1着だけで制作費は40万元(約730万円)と報じられた。同年、同じく清朝が舞台の宮廷ドラマ「如懿伝(にょいでん)~紫禁城に散る宿命の王妃~」もこれに肩を並べ、衣装や小道具はじめ宮殿の装飾やスケールの再現度が高いことが、北京の故宮(紫禁城)から認定されている。

19年のヒット作「長安二十四時」は唐の長安が舞台だが、当時の長安城108坊をそっくりに再現。作り物ではなく、人々の息遣いまで聞こえるようなリアル感のある町並みが話題になった。衣装や女性の化粧は、絵画や壁画を参考に再現し、制作費6億元(約109億円)のうち、セットや衣装の費用が70%を占めている。

同じ19年にヒットした「明蘭~才媛の春~」は北宋を舞台にした作品。当時の都・汴京(現在の開封)の町並みは、そのにぎわいを描いた当時の絵画「清明上河図」を忠実に再現。登場する高官たちの官服や女性の衣装だけでなく、商人や庶民の衣装も当時の風俗を記した「東京夢華録」を参考に、正確さを追求したことで知られる。(Mathilda

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