2022年2月24日、中国メディアの観察者網によると、北京五輪フィギュアスケートのエキシビションでリンク内にいたマスコットのビンドゥンドゥンを押し倒したペア金メダリストの隋文静（スイ・ウエンジン）が一連の出来事を釈明した。

記事は、19日のフィギュアスケート・ペアのフリーで中国の隋と韓聡（ハン・ツォン）が金メダルを獲得し、翌日のエキシビションにも出場したと紹介。エキシビションでの演技が終了し、出演者一同が氷上に再び姿を見せた際に隋が勢いよくビンドゥンドゥンめがけて滑って押し倒した上、倒れたビンドゥンドゥンを手で押して転がしたと伝えた。その後助け起こそうとするも一人では難しく、他の選手の助けを借りてようやくビンドゥンドゥンを起こしたとした。

そして、この一幕がネット上で物議を醸し、当初は転倒したビンドゥンドゥンの可愛らしさについてのコメントが多かったものの、徐々に隋を責める意見が増えたと紹介。「中の人」の状態を気遣い隋を非難する声と、「ビンドゥンドゥンはバルーンだから倒されてもケガはしない。それに隋もわざとではないだろうから、目くじらを立てるには及ばない」といった擁護の声に分かれたと伝えた。

その上で、隋が21日にあるショート動画配信プラットフォームの生放送に出演した際にこの件に触れ、「チームメイトから、ビンドゥンドゥンの中には1メートル86センチのイケメンが入っているって聞いたのでしがみついて見ようと思った。倒してしまって起こせなくなっちゃったので、それどころではなくなった」と語ったことでネット上では議論が再燃、隋に対する批判が高まったと伝えた。

隋は24日に改めてネットユーザー向けに「ビンドゥンドゥンを助け起こす時に、中の人には謝った。ビンドゥンドゥンに抱きつきたかったが、勢い余ってしまった。倒れたビンドゥンドゥンを転がしたのは、マスコットだから正面を向いた状態で立たせてあげようとしたから」と釈明、先日の生放送での発言については「50時間くらいちゃんと眠れていなかった。場を盛り上げるためのジョークだった」と説明した。（翻訳・編集/川尻）