独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは22日、中国政府が、中国電子商取引（EC）最大手の阿里巴巴集団（アリババグループ）傘下にあるフィンテック大手、螞蟻集団（アントグループ）に対する新たな整頓・改善行動に着手したと報じた。

記事によると、中国の規制当局は、国有企業に対してアントへの投資やつながりを調べるよう指示した。

状況に詳しい匿名の関係者3人がロイター通信に明らかにしたところによると、指示を受けたのは国有企業や銀行で、情報提出に期限があるかやつながりがあった場合の対応などは明らかでないという。

アントは2020年、調達額が過去最大規模の約370億ドルに上る見通しだった新規株式公開（IPO）が規制当局によって差し止められ、その後、当局の要求に応じて大規模な整頓・改善を行っている。

22日の香港株式市場で、アリババの株価は一時5．3％安で1月28日以来の安値に下落した。（翻訳・編集/柳川）