中国スノボ選手を金メダルに導いた日本人コーチ、中国メディアに思いを語る

Record China    2022年2月20日(日) 8時10分

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19日、環球網は、北京五輪スノーボード男子ビッグエアで金メダルを獲得した中国の蘇翊鳴を指導する日本人の佐藤康弘コーチへのインタビュー内容を紹介する記事を掲載した。写真は蘇翊鳴。

2022年2月19日、環球網は、北京五輪スノーボード男子ビッグエアで金メダルを獲得した中国の蘇翊鳴(スー・イーミン)を指導する日本人の佐藤康弘コーチへのインタビュー内容を紹介する記事を掲載した。

記事は、蘇が18歳の誕生日を迎えた18日に佐藤氏が環球時報のインタビューを受け、蘇と歩んできたこれまでの道のりを振り返るとともに、今後について語ったと紹介。佐藤氏が18日にオンラインで蘇に「第1章は終わったが、ビッグスターは休まない。明日朝8時から練習だ。さあ行こう、アイラブユー」とのメッセージを送ったことを明かすとともに、金メダルを獲得した当日も蘇に「明日は朝6時半に集合(して練習)だ」とジョークを飛ばしたと語ったことを伝えた。

記事によれば、蘇が初めて佐藤氏と出会ったのは11歳のころとのことだが、本格的な指導を受けるようになったのは2018年に佐藤氏が中国代表の監督に招へいされてからだ。蘇は試技を始める前にかならず佐藤氏と抱擁を交わすとのことで、佐藤氏は「中国人の師匠や年長者に対する深い尊敬ぶりには心を動かされる。自分に卓越した指導力があるとは思わないが、小鳴(蘇の愛称)は無条件に私を信頼し、リスペクトしてくれる。これこそ中国の伝統的な美徳だと思う」と語るとともに、自らも学び続け、自己を高め続けなければ蘇に対して「非常に失礼だ」という思いを持ちながら蘇の指導に当たっていることを明らかにした。

また、蘇を指導すると同時に岩渕麗楽、大塚健などの日本選手も指導しており、日本のネット上ではそのことを揶揄(やゆ)する声も見られるようだが、佐藤氏はちょっとプレッシャーを感じるもののあまり気にかけていないとし、「日中交流の懸け橋になれば」という思いで今後も両国の選手を育成するスタイルを続ける意向を示した。(翻訳・編集/川尻

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