フィギュアスケート男子の羽生結弦がエキシビションに向けて連日練習していることに、中国のファンは「お手上げ」といった感情を吐露している。

14日に行われた記者会見で羽生は練習の際に右足をねんざしていたことを明かし、「普通の試合だったら棄権していた」「ドクターからも10日は絶対に安静にしてと言われている」と告白。その後のメディアのインタビューでも「痛み止めを許容量より多く飲んでいる。なんとか回復させなきゃという気持ちは強くある」などと語っていた。

そんな状態にもかかわらず、羽生は14日から連日、北京の練習用リンクで練習を続けている。16日こそ休養したものの、17日には「パリの散歩道」などの曲をかけて4回転ジャンプも跳んだ。練習後には「まだちょっと（体が）痛いですけど楽しみました」と語ったという。

これまで、4Aの成功や五輪3連覇を期待しながらも、羽生が「けがをしないこと」を第一に願い続けてきた中国のファンたちは「どうか無理だけはしないでほしい」「しっかりと休んでほしい」と心配する声の他、「ドクター『もう好きにして。管理できない』」「ドクター『私にはどうしようもない』」「（羽生が「報われない努力」と語ったこととかけて）ドクター『努力って本当に報われないんだな』」とドクターの心境を慮る声も寄せられている。

また、「あら、羽生くんにも痛覚あったのね」「もう誰も彼を止めることはできない」など、“お手上げ”といった感想がある一方、「彼、スケートを心から楽しんでいるみたい」「彼が喜んでいるのならそれでいい。帰国したらきちんと検査を受けてね」「彼のフィギュアスケートへの愛はすべての痛みに勝るんだね」といった声も寄せられている。

羽生が出場する予定のエキシビションは20日に行われる。（翻訳・編集/北田）