韓国の放送局がワリエワの演技解説をボイコット「出場するべきでなかった」=韓国ネットは称賛

Record Korea    2022年2月16日(水) 15時20分

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16日、韓国・JTBCは「ドーピング騒動の渦中にあるフィギュアスケート選手ワリエワの演技中、地上波放送局3社が異例の沈黙を貫いた」と伝えた。写真はワリエワ。

2022年2月16日、韓国・JTBCは「ドーピング騒動の渦中にあるフィギュアスケート選手ワリエワの演技中、地上波放送局3社が異例の沈黙を貫いた」と伝えた。

北京五輪で15日、フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)が行なわれ、15歳のカミラ・ワリエワ(ロシア・オリンピック委員会=ROC)が82.16点でトップに立った。

記事によると、ワリエワの登場から演技終了までの約3分間、MBC、KBS、SBSの3社の解説員はほとんど声を発さなかった。MBCの解説員は技術についての簡単な説明をしたのみ。KBSとSBSの解説員は演技終了後のリプレイ映像放送時にミスについて簡単な説明をしただけだったという。

また、SBS解説員は「禁止薬物を服用しておきながら堂々と五輪の舞台で演技する選手に対して言うことは何もない」「そんな選手が競技に出場したら、他の選手たちのこれまでの努力はどうなるのか」などと声を荒らげた。

KBS解説員も「言いたいことが特にないので中継をしたくなかった」とし、「さまざまなことに対し責任をとるためには出場するべきでなかった。最も腹が立つのは、この選手のために他の選手たちが被害を受けること」と批判したという。

ワリエワは昨年12月に採取された検体から禁止薬物トリメタジジンが検出されたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が北京五輪女子シングルへの出場を認めた。国際オリンピック委員会(IOC)は、ワリエワが3位以内に入った場合は表彰式やメダル授与式を実施しないと発表している。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「良い対応だった」「中継を見ていて、解説員の静かな怒りを感じた」「解説員らに共感の拍手を送りたい」など称賛の声が上がっている。

一方でIOCに対しては「表彰式をしないのではなく、メダルをあげてはいけない」「ワリエワは不参加にして、他の選手だけで表彰式をするべき」「そもそも出場させるべきではなかった」など不満の声が続出している。

その他にも「ワリエワが金メダルをとっても誰も認めない」「点数を与えた審判らは世界の笑いものだよ」「悪い前例をつくってしまった。ドーピングしても出場できるんだから今後は他の選手もやるに決まっている」「こんな五輪ならないほうがまし」など厳しい声が多数寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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