2022年2月15日、韓国・ニューシスは「まだ金メダル1個…冬季五輪で韓国が過去30年で最悪の成績？」と題する記事を掲載した。

記事によると、終盤に向かう北京五輪で韓国は現在までに計5個のメダルを獲得した。金メダルはショートトラック男子1500メートルのファン・デホンが唯一獲得。銀メダルはショートトラック女子1000メートルでチェ・ミンジョン、ショートトラック女子3000メートルリレー、スピードスケート男子500メートルでチャ・ミンギュが獲得し、銅メダルはスピードスケート男子1500メートルでキム・ミンソクが獲得した。

韓国は冬季五輪で初めてメダルを獲得した1992年のアルベールビル五輪（金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル1個）以降、冬季五輪では毎回2個以上の金メダルを獲得しており、現在までの成績は過去30年で最低だという。

現在、金メダルの数を基準にした韓国の総合順位は15位。92年以降、冬季五輪で韓国の総合順位が最も低かった大会は2002年のソルトレイクシティ五輪で、金メダル2個、銀メダル2個の総合14位だった。

ただ記事は「韓国は今回の北京五輪で金メダル1～2個で総合15位になることを目標に据えている。ひいき判定など中国選手に対する優遇や新型コロナウイルス拡散による練習不足などを考慮し、目標をやや低く設定している」と説明している。

これを受け、韓国のネット上では「メダルの色は関係ない。メダル獲得自体がすごいこと」「こんな最悪の状況の中でよく頑張ってると思う」「メダルより選手たちの健康が大切」「最善を尽くす選手たちの姿に感動」など選手たちの頑張りを称えるユーザーが多く、記事に対して「この見出しを選手たちが見たらどう思うかな？」「まだ希望は残っている。選手たちに見てほしくない見出し」との指摘も上がっている。

また、今回の五輪に対する不満も多いようで「こんな不正だらけの五輪で金メダルを取って何になるの？」「北京五輪自体が失敗してる」というコメントや、「左派が政権を掌握したからスポーツのレベルも下がった」「政府の支援がないからこんな結果になった。政府が積極的に若い選手を育成すべき」という韓国政府への批判も出ている。（翻訳・編集/松村）