開催中の北京冬季オリンピックの裏で人気作品となっている中国ドラマ「一閃一閃亮星星」から14日、映画版のイメージポスターが公開され、ネットではドラマと同じキャスティングを望む声が上がっている。

先月26日に動画サービスの愛奇芸（アイチーイー/ iQiyi）で配信をスタートした「一閃一閃亮星星」は、春節（旧正月）、北京冬季オリンピックで世間が盛り上がる裏で着実に視聴者数を伸ばしているドラマ。事前にほとんど宣伝がなかったものの、口コミで好評が拡大し、2月に入ってから再生回数が急増。ドラマ・映画の情報サイト・豆瓣（douban）では、2022年最初のヒット作となった「開端」、話題作の「江照黎明」に次ぐ高い評価を得ている。

30歳目前、さらに結婚目前で恋人に捨てられ自暴自棄になった女性・林北星が、タイムスリップして18歳の高校3年生に戻り、生き直しを誓うも、夢がかなう寸前に同級生の男子生徒・張万森につぶされてしまう。張万森の過去の謎とひたむきな愛を追うストーリーで、「明蘭～才媛の春」での好演が光ったチャン・ジアニン（張佳寧）、「晩媚と影～紅いロマンス」やSF映画「流転の地球」で知られるチュー・チューシャオ（屈楚蕭）が主演している。

チュー・チューシャオは「さまよえる地球」でブレーク直後、20年に浮上した女性関係のスキャンダルが深刻なイメージダウンを招き、そのまま低迷期に。歌手として楽曲をリリースし、昨年は映画「我要我們在一起」が公開されるも、その後は目立った活動は見られなかったが、「一閃一閃亮星星」のヒットはネット上でも「逆襲開始」と話題を集めている。

中国ドラマ界ですでに使い古されたタイムスリップの手法や、人気を当て込んで量産されてきたジャンルの「青春疼痛文学」（痛くて切ない青春ストーリー）を盛り込む「一閃一閃亮星星」だが、「演技力の高い主演2人を起用したら、こんなにも生き生きと輝く」と称賛を浴びるこの作品。14日、映画化のニュースには「主演のキャスティングは変えないで」「チャン・ジアニンとチュー・チューシャオが演じるなら、周囲に推しまくって必ず数字に貢献する」と続投を望むコメントが多く集まっている。（Mathilda）