韓国次期大統領選、野党陣営の候補一本化が浮上、「大義名分と透明性カギ」と主要紙

Record Korea    2022年2月13日(日) 9時30分

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韓国の次期大統領選で保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦候補と中道野党「国民の党」の安哲秀候補との一本化問題が浮上。主要紙は「大義名分と透明性がカギ」と報じた。

韓国の次期大統領選で野党陣営の候補一本化問題が浮上した。保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦候補は7日、中道野党「国民の党」の安哲秀候補との一本化について「排除する必要はない」と言明。実現すれば政権交代が現実味を帯びる。主要紙は「大義名分と透明性がカギ」と報じた。

聯合ニュースによると、韓国の世論調査会社リアルメーターが7日に発表した大統領選(3月9日)候補の支持率は、尹候補が43.4%、革新系の政権与党「共に民主党」の李在明候補が38.1%で、両氏の差は5.3ポイントと誤差の範囲を超えた。安候補の支持率は7.5%だった。

大統領選の候補登録期間(13~14日)が迫っており、投票用紙の印刷(28日)、事前投票(3月4~5日)の日程も考慮しなければならない。野党陣営が一本化を図るなら、これ以上遅らせることができない。「国民の力」選対委関係者らは「時が来た」「可能性は開かれている」など公論化モードで、安氏は「公開的に話すこと自体、真正性がない」と線を引いたものの、可能性を遮断しないムードだ。

東亜日報によると、尹氏は「安氏は政権交代のために選挙に出た方」と指摘。「一本化するなら、公開して進めるのではなく、安氏と私の間で電撃的に決める事案」との考えを示した。一本化の大義名分は「政権交代」、方式は「談判」を念頭に置いたような発言だ。

むろん、一本化交渉が開始されるかどうかもまだ不透明だ。たとえ候補の決定で交渉がなされても、最終的な成功までは山越えまた山だ。安氏側が単一候補の競争力の調査を主張する可能性もある。

同紙は社説で「政権交代は野党陣営の目標にはなっても、それ自体が一本化の大義名分になることはできない」と強調。「尹、安両候補がどのような国政ビジョンと政策を共有するのか、大統領選に勝利した場合、どのように政権を共同で運営するのかに関して青写真が出てこなければならないということだ。一本化を図るなら、交渉開始から過程、結果まで透明に公開されてこそ、国民も支持するのかしないのか判断することができる」と論じた。

さらに「決選投票制がない状況で、一本化は歴代の大統領選の常連問題だった」とも言及。「DJP(金大中+金鐘必)連合が部分的な連合政権の実験事例として残っているが、『権力分散』というよりも『ポストの分け合い』程度に終わった面がある。1カ月も残っていない期間に『安一本化』『尹一本化』ともめて、内閣の持ち分や6月の地方選挙の公認権をめぐって争ってばかりいてはあぶはち取らずになりかねない」といさめた。(編集/日向)

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