チャン・イーモウ監督の最新作「狙撃手」に“開会式効果”、「監督に感謝」興行収入が一気にアップ

anomado    2022年2月9日(水) 7時0分

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北京冬季オリンピックの開会式を総指揮したチャン・イーモウ監督の映画「狙撃手」が、開会式後の5日から興行収入を上げて五輪効果を生んでいる。

北京冬季オリンピックの開会式を総指揮したチャン・イーモウ(張芸謀)監督の映画「狙撃手」が、開会式後の5日から興行収入を上げて五輪効果を生んでいる。

今年の春節(旧正月)シーズンには8本の新作が公開され、激戦を繰り広げている中国の映画市場。そんな中で、春節市場に初参戦となったチャン・イーモウ監督の映画「狙撃手」は、昨年の年間最大ヒット作で、中国映画市場における歴代最高ヒットを記録した「長津湖」の続編「長津湖之水門橋」などに押され、監督自身も「ちょっと悲惨」と語るほど数字が伸び悩んでいた。

4日、北京冬季オリンピックの開会式が行われ、チャン・イーモウ監督の総指揮の下、コンパクトながらも美しく統一感のあるパフォーマンスが繰り広げられた。中国国内だけでなく、世界からも称賛の声が上がったこの開会式だが、翌日には早くも効果を見せることに。「狙撃手」のスクリーンシェア率は6%台から8%に上昇し、6日には10%台となっている。また、4日の興行収入は3945万元(約7億2000万円)だったものが、5日には午後の段階で5000万元(約9億1000万円)を突破。映画情報サイト・猫眼電影ではユーザー評価が9.5点と、満点に近い数字になっている。

「狙撃手」は朝鮮戦争を題材に、中国人民志願兵が兵力と装備の劣る中、知恵と不屈の精神で国連軍と死闘を繰り広げる姿を描いた作品。オリンピック・パラリンピックの開閉会式を控える中で、どうしても撮りたい作品だったため、2カ月間のオフをもらって取り組んだとチャン・イーモウ監督自身が語っている。

「狙撃手」についてネット上の声を見ると、開会式に刺激され、監督の作品を観たくなり足を運んだ人も多いほか、「監督へのリスペクト」「すばらしい開会式への感謝を示したかった」というコメントも多く、ご祝儀効果が含まれているのが分かる。(Mathilda

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