北京五輪開会式の「点火しない聖火」は「中国古来の哲学」、総指揮のチャン・イーモウ監督が語る

anomado    2022年2月5日(土) 12時0分

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4日夜に行われた北京冬季オリンピックの開会式について、総監督を務めた映画監督のチャン・イーモウ(張芸謀)氏が中国メディアのインタビューに回答している。

4日夜に行われた北京冬季オリンピックの開会式について、総監督を務めた映画監督のチャン・イーモウ(張芸謀)氏が中国メディアのインタビューに回答している。

4日、北京国家体育場(通称・鳥の巣)で午後8時(日本時間午後9時)にスタートした開会式は、第24回大会という数字にもちなんだ「二十四節季」をそれぞれ象徴する美しい映像からスタート。中国の伝統とアジアの魅力を伝えるパフォーマンスが目を引いた。

08年の北京オリンピックとパラリンピックに続き、再び開閉会式の総監督を務めるチャン・イーモウ氏は開会式の終了後、中国メディアのインタビューに答え、「この成功は数多くの人が心血を注ぎ、黙々と働いたことの成果。全員がヒーローだ」とコメント。もともと08年とは違い、“人海戦術”に頼らず、シンプルを目指すと語っていたチャン・イーモウ氏だが、コロナ禍の難しい状況の中で、目標に掲げていた「簡素・安全・精彩を体現できた」と話している。

今回、トーチがそのまま聖火になる「点火しない聖火」は非常に斬新で、その大胆さが注目を浴びた。チャン・イーモウ氏によると、これはエコの意識だけではなく、「一葉知秋」(一葉で秋を知る)という中国古来の哲学につながるもの。「ある小さなものを通じて、さまざまな角度や考え方から広い世界を知るという中国の美学がある。トーチの火はとても小さいが、1枚の葉で秋を知るように、全人類の燃え上がるような情熱、オリンピックの精神とロマンを見ることができる」と話している。(Mathilda

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