ロシアのプーチン大統領は北京冬季五輪の開会式出席を前に、中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ、CMG）の慎海雄（シェン・ハイシオン）台長兼編集長の書面インタビューに応じ、昨年12月に中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席と「ロシア・中国スポーツ交流年」を宣言したことなどに言及した。

「スポーツは中ロ両国の間でどのような役割を果たしているのか、両国の交流、協力を強化するにはどうすればよいか」との問いに対し、プーチン氏は習氏と密接な交流を続けていることに言及。中国訪問を快諾したことや「中国の友人と冬季五輪の喜びを分かち合いたい」と考えていることを表明した他、注目すべき点として北京で初めてとなる冬季五輪が春節（旧正月）シーズンに行われること、北京が史上初めて夏冬両方の五輪開催権を手に入れた都市となったことを挙げ、「大規模なスポーツイベントは人と人との距離を縮め、相互理解を深め、『フェアプレー』の原則を促す助けとなる」との考えを示した。

また、スポーツ分野における中国とのつながりは「広範、包括的」という特徴があると指摘。その上で昨年12月に習氏と2022～23年を「ロシア・中国スポーツ交流年」とすることを宣言したことに言及し、「両国民が注目する大イベントになる」と期待を示した。

さらに、昨年6月に延長が宣言された「中国ロシア善隣友好協力条約」については、両国の包括的戦略協力パートナーシップを長期的に安定、発展させるための法的基礎を固めた文書と説明。「次々と変化する現在の国際情勢の下で重要な役割を果たしている」とし、ロシアにとって中国は国際舞台における戦略的パートナーだと指摘した。（翻訳・編集/野谷）