札幌、長野、平昌に続く北京……アジアで4回目の冬季五輪開催に中国は「準備万端」!

Record China    2022年2月3日(木) 21時20分

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2月4日、2022年北京冬季オリンピックの開幕式が行われる。新型コロナの影響を受けながらも、開催準備はいささかもおろそかになることなく、着実に進められ、招致時の約束が一つ一つ果たされている。

2月4日、2022年北京冬季オリンピックの開幕式が行われる。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、開催準備はいささかもおろそかになることなく、着実に進められ、招致時の約束が一つ一つ果たされている。北京は世界中からゲストを迎える準備を万端に整え、素晴らしいスポーツの祭典を通じ、史上まれに見る感染症の流行のただ中にある世界に希望をもたらす。

■アジアにおける冬季五輪の軌跡

1928年、第2回冬季五輪がスイスのサンモリッツで開催され、日本は選手6名を派遣し、アジア初の冬季五輪参加国となった。中国は1979年に国際オリンピック委員会(IOC)の合法的議席を回復した後、1980年に初めて冬季五輪に参加した。さらに、1992年の第16回冬季五輪では初のメダルを獲得し、2002年に行われた第19回冬季五輪で金メダルを勝ち取った。現在、ますます多くのアジアの国々が冬季五輪に代表団を派遣しており、アジアの選手たちもメダル争いの有力候補となっている。

今日までに冬季五輪は世界20都市で開催され、そのうちアジアは1972年の札幌、1998年の長野、2018年の韓国の平昌(ピョンチャン)と3都市を占めており、北京はアジアで四つ目の冬季五輪開催都市となる。

■スポーツ交流は近隣友好の証し

中国は積極的に国際的なスポーツ事業に参加し、世界各国、とりわけ近隣諸国との深い友好関係を結んでいる。1963年には中国のスポーツ代表団が、インドネシアの首都・ジャカルタで開かれた第1回新興国競技大会で66枚の金メダルを獲得し、国際社会から広く注目を集めた。また、1990年北京アジア競技大会、2008年北京オリンピックの開催成功は中国の目覚ましい進歩を全世界に示した。2018年の平昌冬季五輪から2020年の東京五輪、2022年の北京冬季五輪までの4年間に聖火はアジアで3度ともされ、世界各地の選手たちがアジアに集い、技を競った。夏季および冬季五輪の開催準備中、中韓と中日はそれぞれ相手国での開催に支持を表明し、オリンピックが北東アジア、ひいては全世界の平和と安定に寄与するよう願っており、これは国連が提唱するスポーツを通じた平和の促進にかなうものだ。 

■周辺諸国から寄せられる期待の声

冬季五輪の開幕が近づくにつれ、モンゴルのオユーンエルデネ首相やパキスタンのイムラン・カーン首相を含め、多くの周辺諸国の政府首脳が開会式への出席を明言している。また、数多くの国の政府要人やオリンピック委員会の関係者が続々と北京冬季五輪への期待や祝福を表明しており、このことは「一緒に」というオリンピック精神を生き生きと物語っている。

モンゴルのオユーンエルデネ首相は、オリンピックは全人類にとってのスポーツの祭典であり、政治化されるべきではなく、政治とは離れたものであるべきだと述べた。

日本の福田康夫元首相は、新型コロナの影響がある中で北京冬季五輪の開催準備は全面的かつ着実に推し進められているとし、各国の選手が競技で良い成績を収めるよう願い、祝意を表するとともに、北京冬季五輪が見事で、素晴らしく、成功した大会になるよう期待を示した。また、日本オリンピック委員会の山下泰裕会長は、日中を含む東アジア各国がスポーツ交流を通じ、絶えず相互理解と友好を深めていくよう心より願うとともに、北京冬季五輪の成功がコロナ下の世界に希望と光明、勇気、活力をもたらすようにとの期待を表明した。

韓国外交部のスポークスマンは、韓国は一貫して北京冬季五輪の成功を支持しており、北京冬季五輪が北東アジア、ひいては全世界の平和と安定、そして南北関係の発展に貢献するよう願っていると述べた。

朝鮮オリンピック委員会および体育省は中国オリンピック委員会と国家体育総局に書簡を送り、朝鮮は北京冬季五輪に参加できないが、中国で開催されるこの盛大かつ素晴らしい大会を全力で支持すると表明した。

ラオス外務省は声明を発表し、ラオス政府は平和と発展におけるスポーツの大きな役割を重視しており、北京冬季五輪がスポーツマンシップの下、世界の平和と発展、友好、相互理解、包摂を力強く後押しすると確信していると指摘した。

マレーシアオリンピック委員会のノルザ会長は、今回のオリンピックのスローガンである「共に未来へ」は一致団結し心を奮い立たせて前進する精神を顕著に示し、オリンピック運動の核心的価値観とビジョンを表しており、世界の団結、平和、進歩という目標を追い求めるものだと語った。また同氏は、北京は素晴らしい冬季五輪を世界に提示する準備ができていると確信していると述べた。

スリランカのナマル・ラージャパクサ青年・スポーツ大臣は、北京冬季五輪に大きな期待を寄せ、スリランカはオリンピックとスポーツのあらゆる政治化に反対するとし、「スポーツは全世界の人々を一致団結させ、スポーツマンシップは人間性の純粋な表れであり、地球上の全ての美しい事象の象徴であって、このことをオリンピックは最もよく示している」と語った。

インドの英字紙『ザ・パイオニア』のインターネット版は1月12日、消息筋によるとインドのモディ首相はドバール国家安全保障顧問との協議後、インド政府の「隣国優先」政策に基づいて北京冬季五輪への支持を打ち出すことを決定したと報じた。

パキスタンのアルヴィ大統領は1月14日に中国メディアの合同取材を受けた際、北京冬季五輪のさまざまな開催準備を高く称賛し、オリンピックの意義は世界の平和と団結を促し、人々の協力を深めることにあるとし、「中国は必ずや北京冬季五輪を成功させると私は信じており、パキスタンは喜んで大会に参加する。新たな世代の選手たちが北京冬季五輪、そして中国での美しい思い出をそれぞれのふるさとに持ち帰ってくることを願っている」と語った。

アジア各国の支持は「共に未来へ」という北京冬季五輪のスローガンと重なり合い、世界にポジティブなメッセージを届け、コロナ下の冬に温もりをもたらしている。

■中国はすでに準備万端

北京冬季五輪の開幕まで1カ月となった1月4日、習近平国家主席はスポーツ会場やメディアセンター、トレーニング基地などに自ら赴き、開催準備の状況を実地視察して、メディアの大きな注目を集めた。中国外交部の汪文斌報道官は定例記者会見の席上、習主席が再び冬季オリンピック・パラリンピックの開催準備について実地視察を行ったことは、中国が冬季五輪の開催準備を非常に重視していることの表れであり、国際社会に「中国は約束を固く守る」「中国は準備万端である」「中国はコロナ下においても安全に五輪を開催する自信がある」という三つのシグナルを発したと述べた。

2月4日、オリンピックの聖火が再び「鳥の巣」でともされる。中国は本大会をシンプルで安全かつ素晴らしいものとする準備ができている。その時、平和、友好、進歩という冬季五輪のメッセージが北京から世界へと伝わっていくことだろう。(国際問題学者・周信)

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