中国の俳優イー・ヤンチェンシー（易烊千璽）の主演映画の興行収入が2日、トータルで100億元（約1800億円）を突破。史上最も若い「100億元俳優」となった。

21歳のイー・ヤンチェンシーは、中国の人気ユニットTFBOYSのメンバー。2日、現在公開中の2本の主演映画「長津湖之水門橋」と「奇跡・笨小孩」の興行収入によって、この2作品を含むこれまでの主演映画5作品の興行収入が100億元を突破。中国の映画市場において16人目の「100億元俳優」となり、同時に20年10月に仲間入りした当時22歳の俳優リウ・ハオラン（劉昊然）を抜き、最年少記録という快挙も達成している。

イー・ヤンチェンシーは2019年、主演映画「少年の君」（少年的你）で映画デビューし、表現力が高い評価を受けて鮮烈な印象を残した。続いて20年公開の「送你一朵小紅花」もヒットを記録。さらに昨年公開の「長津湖」は興行収入57億7500万元（約1039億円）で、21年最大のヒット作となり、17年の「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」を抜いて中国映画市場における歴代最高記録も打ち立てた。

なお、これまでに100億元を達成した「100億元俳優」には、同じく「長津湖之水門橋」に主演しているウー・ジン（呉京）をはじめ、リウ・ハオラン、ホアン・ボー（黄渤）、ワン・バオチアン（王宝強）、チャン・ハンユー（張涵予）、シュー・ジェン（徐峥）らがおり、先月29日にはルイス・クー（古天楽）が香港の俳優で初めて仲間入りを果たしている。（Mathilda）