韓国のレゴランドがようやくオープンへ=数千億ウォンの負債、市民団体の反発など問題は山積み?

Record Korea    2022年1月17日(月) 12時30分

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韓国・KBSによると、こどもの日の5月5日に、韓国・江原道の春川中島にレゴランドがオープンする。ところが現地では、数千億ウォンの負債に懸念の声が上がっているという。写真はレゴ。

韓国・KBSによると、今年5月に韓国・江原道の春川中島にレゴランドがオープンする。ところが現地では、数千億ウォンの負債に懸念の声が上がっているという。

レゴランドは2歳から12歳の子どもたちが楽しめる面積30万平方メートルのアミューズメント施設。子どもの日の5月5日にオープンする予定だが、これまでの道程は紆余(うよ)曲折の連続だったという。

着工から竣工まで11年かかり、着工式だけでも3回行なわれた。理由は、現場から朝鮮半島最大規模の青銅器や遺跡が発掘されたため。「遺跡を発掘・保存して後世に伝えずにテーマパークを建てるのか」と批判の声が相次ぎ、市民団体の反発は現在も続いているという。

さらに大きな問題は、江原道の財政。外国人投資1000億ウォン(約95億9800万円)を受けるため、4000億ウォン(約384億円)を超える公的資金を投入した。しかし、江原道がレゴランド事業推進のために設立した江原中島開発公社は今、資本金が足りず財政難に直面している。周辺の商業用地を売って投資金を回収しようとしたが、土地が満足に売れなかったため。原道は公社に資金を提供するため、売却した土地を高く買い戻すという。

ただし、商業用地が売れず、レゴランドの年間売上高が400億ウォン(約38億4000万円)を超えなければ、江原道は厳しい状況に追いやられてしまう状況だ。こうした中、今後コンベンションセンターと先史遺跡博物館を建てるには、さらに1000億ウォン以上が必要になるという。

記事は「レゴランドが江原道の新たな観光名所になればという切実な願いがある一方で、事業により江原道が抱える莫大(ばくだい)な債務は今後江原道民の負担となりかねず、懸念が募っている」と伝えている。

これを受け、韓国のネット上では「韓国初の青銅器時代、古代都市ができた所になんでレゴランド?。早く工事を中止して遺跡を保存して」「中島遺跡地がどれだけ重要な場所か理解してる?」「国宝に指定してもいいくらいの遺跡地の上にあんなものを造るなんて…」「道知事は誰?地方自治体に対し、韓国政府からの制裁はなかったの?」「地方自治制が国を駄目にしていく。このままじゃ国の負債が雪だるま式に増えていくだろう」「道知事と市長は責任を取るべき」とやはり反発の声が数多く上がっている。

また「米国のレゴランドは子どもから大人まで楽しめるパークランドになっているのに、韓国はどうして巨額を投じて子ども用のランドにしたのか理解できない」「いくらレゴランドが楽しくても、春川はちょっと遠すぎる…。行く人がいるか心配」と指摘する声も見られた。(翻訳・編集/松村)

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