中国では新たな干支の「虎の絵」のカレンダーが“冷遇”、その理由とは?

Record China    2022年1月4日(火) 22時20分

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干支を題材にしているカレンダーは珍しくない。ところが中国では、12ある干支の中でも「寅」のカレンダーだけが冷遇されているという。

一般的に使われている壁掛け式のカレンダーなどは1月1日の元旦から始まる。一方で、中国では春節(旧正月、2022年は2月1日)をもって干支(えと)が切り替わる。つまりカレンダーの冒頭部分は「まだ旧年の干支」なのだが、それでも干支を題材にするカレンダーは珍しくない。ところが、12種ある干支の中でも「虎」のカレンダーだけが冷遇されているという。

四川省メディアの紅星新聞によると、成都市内の商業ビルを取材したところ、表通りに面したスペースでカレンダーが販売されていた。しかし、多くの種類が並べられていたのに、虎の絵をあしらった壁掛け式のカレンダーはわずか3種類しかなかった。カレンダーの多くは山水画や花などをあしらった図案だった。机の上に置くタイプのカレンダーでは、虎の絵柄を使ったものは1種類しかなかったという。

カレンダーを売っていた邱さんによると、年末年始にカレンダーを売り始めて20年以上になるが、干支にちなむ図柄として「虎」は他の干支の場合より人気がない。寅年を迎えるにあたって、求める人が少ないのはいつものことという。

邱さんによると、「虎のカレンダー」に人気がないのは、見た目が「狂暴」であるためだ。特に「迫真の虎の絵」の場合には、部屋の壁に懸けておいたりすると、とても恐ろしい雰囲気になってしまう。ただし、アニメ風の虎の絵の場合には「少しはまし」という。

記事によると、取材中に数人がカレンダーを買い求めたが、虎の絵のカレンダーを選んだ人は1人もいなかった。カレンダーを購入した1人の高齢者は、虎の絵のカレンダーをいったんは手に取ったが、結局は「健康」をテーマにしたカレンダーを購入した。話を聞いてみたところ、カレンダーは毎年購入するが、体を鍛えることが必要と思い、健康をテーマにしたカレンダーを選んだとの説明だったという。(翻訳・編集/如月隼人

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