上海市GDPが4兆元(72.5兆円)突破確実に、しかし東京にはまだ及ばず

Record China    2022年1月4日(火) 11時30分

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上海市の2021年GDPは、4兆元(約72兆5500億円)を突破することが確実視されている。上海市GDPは現在、東京のGDPの6割程度だ。写真は上海市中心部の外灘からの光景。

中国のポータル/ニュースサイトの捜狐は2日付で、上海市の2021年域内総生産(GDP)が4兆元(約72兆5500億円)を突破するのは確実と紹介する記事を掲載した。記事は、東京のGDPにはまだ及ばないが、差は縮まりつつあると紹介した。

上海市の21年通年のGDPはまだ発表されていないが、同年1-9月期のGDPは前年同期比9.8%増の3兆800億元(約55兆8600億円)だった。1-3月期、4-6月期、7-9月期GDPはいずれも1兆元を超えており、10-12月GDPも1兆元を超えて、年間で4兆元を突破することが確実視されている。

1-9月期の上海市GDPでは、第一次産業によるものが53億元(約960億円)、第二次産業は約8000億元(約14兆5100億円)で、第三次産業は2兆2800億元(約41兆3500億円)だった。第三次産業のGDPが全体の74%に達したことから、金融業などのサービス業による上海経済への貢献が極めて大きいことが分かる。

経済規模で、中国国内で上海を追っている都市は北京市だ。北京市の21年1-9月期GDPは2兆9700億元(約53兆8700億円)だった。北京市のGDPも近い将来に4兆元を突破することは確実な情勢だ。また、上海市GDPとの差はわずか1000億元(約18億円)前後であり、北京市の21年1-9月期GDPは前年同期比10.7%増で、上海市の同9.8%増よりも伸び率が大きいことから、将来には北京市GDPが上海市GDPよりも大きくなる可能性も排除できない。

アジア第一の、そして世界屈指の経済都市が日本の東京だ。東京のGDPは米ニューヨーク市GDPを抜いて、世界第1位になったこともある。その後、米ニューヨーク市GDPが再び東京のGDPよりも大きくなったが、それでも東京は多くの「国」と経済規模で「一騎打ち」できる大経済都市だ。

東京の20年GDPは1兆ドル(約115兆2800億円)をやや上回った。上海市GDPと東京のGDPを比較すれば、米ドル換算で4000億ドル(約46兆1100億円)程度の差がある。この金額は、広東省広州市GDPをやや上回る程度の規模だ。ただし、上海の経済成長は急速であり、10年前の上海市GDPが東京のGDPのわずか23%だったことと比較すれば、現在は東京のGDPの6割程度までに追いついている。

東京のGDP成長はおおむね年率3%であり、上海市GDPが今後も年率10%の成長を維持できれば、今後10年内に、上海市GDPは東京を上回ることになる。(翻訳・編集/如月隼人

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