中国のSNSメディアの「薇刊（VIKAN）」は12月29日、アリババ系大手通販サイトの淘宝（タオバオ）で販売された品物の中から「2021年トンデモ・グッズ大賞」を写真と共に紹介した。個別の商品ではなく商品種を選んだもので、計10種ある。

【その他の写真】

■その1　「ペット用かつら」

ペットの犬や猫にかつらをかぶせた途端に雰囲気が一変。見慣れているはずの犬や猫がなぜか「爆笑の起爆装置」になる。掲載された写真のうち、犬の場合には特に「飼い主の異常な様子」に反応したような表情をしている場合が多い。大笑いしながら、あるいは爆笑をこらえて撮影する飼い主の尋常でない姿に、異変を感じたのかもしれない。

■その2　「首だけ蚊帳」

就寝する際に、布団から突き出た首の部分だけを覆う「ミニ蚊帳」だ。確かに蚊に刺されるのは防げるだろうが、寝返りをしたらどうなるかは気になるところだ。「薇刊」は、「しかし縁起があまりよろしくない光景」と評した。

■その3　「オレンジ覆面」

かつて頭部全体でかぶる「魚覆面」が登場したこともある。新登場の「オレンジ覆面」が与えるインパクトは、「魚覆面」に勝るとも劣らぬレベル。「薇刊」は、「これを着用すれば夜道を歩いていても、お化けだって怖くて寄ってこない。安全感は抜群」と論じた上で「何の罪もない通りすがりの人が、びっくり仰天、腰抜かす」と評した。

■その4　「可愛いパンダ・シャワーノズル」

「トンデモ・グッズ大賞」に選ばれたその他の品とは異なり、単純に可愛らしいとも思える。このような商品を求める人は、多くの場合、若い女性かもしれない。その場合、自分が一糸まとわずシャワーを浴びる姿を、常に「誰か」に見られることになる。また中国の住宅では、シャワールーム内に便器が据え付けられている。ならば自分が用を足す姿も「誰か」に見られていることになる。「薇刊」はそのあたりについて、いかがなものかとの見方を示した。

■その5　「ごきぶりクッションなど」

「ごきぶりクッション」「“等身大”のゴキブリフィギュア」「ごきぶり抱き枕」などなど。「薇刊」は「本物が紛れ込んだら恐ろしい」「（本記事を）書いていて鳥肌が立ってきた」と評した。人によっては心底「見なきゃよかった」と思ってしまう品だ。

■その6　「スマイルマスク」

マスクの外側に笑う口を描いた。同様の商品は日本のSNSでも話題になった。

■その7　「ばら肉ジャンパー」など

ジャンパーやズボンの外観が、脂肪部分が混じる豚などのバラ肉の柄。「薇刊」は「ネギを散らせば、食卓の上に上りたくなる」と評した。

■その8　「シューズ・バタフライ」

靴ひも部分の両側に、なぜか蝶々の広げた羽をつけた。「薇刊」は、「この靴を見た時には、脳内で突然にBGMが鳴りだして、『とにかくお花の世界に飛び出さなきゃ』と思えた」と記した。

■その9　「宝石風ネイルの靴下」

足の指部分が5本に分かれている靴下は、珍しくない。足指の清潔さを保ちやすい、暖かいなどの理由で愛用する人もいる。その足指の爪が入る部分に、宝石風の飾り物を付けた。掲載された写真の中には、サンダルを履いた様子を撮影したものもあるが、靴を履くのは無理ではなかろうか。

■その10　「イヤリングに吊り下げるうずら卵」

「薇刊」は、「結局、見つけたのは食べられないうずら卵」「人が作った“しょーもない物”をずっと見てきた」と論じてから、「うずら卵の耳飾り」を発見した時には「いったい誰が作ったのだ？」と、「とんでもグッズ探し」をする側の思いを紹介した。「うずら卵の耳飾り」の情報を見たところ、なんと有名ブランドのエルメスがイタリアのベネチアの工房で制作したと表示されていたという。「薇刊」は「ファッションとは、要するに遊びなのだな。分かった」と感想を記した。（翻訳・編集/如月隼人）