雪道を3キロ歩いて生徒の食糧運んだ男性教師に称賛の声―中国

人民網日本語版    2022年1月2日(日) 16時30分

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ある中年の男性教師がたくさんの野菜や食料が入ったかごを背負って、雪が積もる山道を上って学校まで届けた。

陝西省漢中市鎮巴県は最近、大雪に見舞われ、道路が封鎖されて、車両の通行ができなくなってしまっている。そこで、ある中年の男性教師がたくさんの野菜や食料が入ったかごを背負って、雪が積もる山道を上って学校まで届けた。そして子供たちが学校の門の前に並んで出迎えるという感動の一幕をある保護者がスマホで記録した動画が話題を集めている。

その男性教師は、鎮巴県観音鎮新田[土覇]にある分教場の教師である桂逢朗(グイ・フォンラン)先生(47)だ。ただ、桂先生は、「天候が悪かったため、急遽そうしただけ。山地にある学校ではよくあることで、別に取り立てて宣伝するようなことでもない」と話す。

桂先生は、この分教場唯一の教師。この学校には1年生と2年生しかおらず、合わせて児童24人が1つの教室で学んでいる。桂先生は毎日、教室でまず1年生の授業をする。その後、2年生が授業を受ける時、1年生は自習となる。3年生以上の児童は、鎮にある中心小学校に通っている。農村の教師になって20年以上という桂先生は、山地にある分教場や子供たちに深い思い入れがある。

新田[土覇]の分教場は、観音鎮と10キロ以上離れた山奥にある。通常、児童24人は朝に登校して、昼食は学校で給食を食べる。給食の食材は、毎週、県が指定した配送センターが配達している。

しかし、27日午前、雪が2日間降り続け、雪が積もった山を上る道路が封鎖され、車両は通行できなくなってしまった。そのため、桂先生が朝早くに山を降り、配送センターが麓まで運んできた野菜や食料を籠に入れて背負い、山の上の学校まで運んできたというわけだ。桂先生は雪の積もった山道3キロを歩くのに1時間以上かかったという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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