韓国でワクチン未接種者を入店拒否する飲食店が続出、「差別店」のリストも拡散=韓国ネットは怒り

Record Korea    2021年12月27日(月) 16時20分

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韓国で新型コロナウイルスの防疫措置が強化される中、一部のカフェや飲食店が新型コロナワクチンの未接種者の入店を拒否する事例が相次ぎ、物議を醸している。写真は「未接種食堂ガイド」の地図。

韓国で新型コロナウイルスの防疫措置が強化される中、一部のカフェや飲食店が新型コロナワクチンの未接種者の入店を拒否する事例が相次ぎ、物議を醸している。12月27日、韓国メディア・ニュース1が報じた。

記事によると、現在韓国では新型コロナワクチンを接種していなくても、1人で利用するかPCR検査での陰性を示す音声確認書を提示すれば、「防疫パス」が適用されて飲食店やカフェの利用が可能である。しかし一部の店は、「防疫パス」の違反時に店側が最大300万ウォン(約29万円)の過料や営業停止の処分を受けるリスクがあることから未接種者の入店を最初から拒否しており、SNSやオンラインコニュニティーではそのような店を示すいわゆる「未接種者差別店」のリストが出回っているという。

特に17日に作成された「未接種者差別店共有カフェ(カフェはオンライン掲示板のようなもの)」には、現在6600人余りが加入し情報をリアルタイムで共有している。これらのサイトでは、「絶対に誤った情報で苦しむ店を出してはならない」という注意書きと併せ、評点テロ(意図的に低い評価を付けること)や悪質な電話、店のSNSへの悪質な書き込みなどの非道徳的な行為を禁ずる旨を明記しているとのこと。

26日には「未接種食堂ガイド」というサイトも登場し、26日午後5時の時点で100カ所の飲食店について、「親切店」と「拒否店」に分けて店名や住所が地図上に表示されているという。このようなリストについて自営業者や一般市民からは否定的な声も上がっているものの、利用者側は「単なるブラックリストではない」と主張している。30代のある女性は、「ワクチン接種の副作用がひどく、2回目以降は打っていない」とし、「可能な限り家にいるようにしているが、やむを得ず外出しなければならない場合は門前払いに遭うのが嫌でリストを利用している。店側も同じ説明を何度もしたくないだろうから、互いに時間の節約になっていいと思う」と語ったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「未接種者の入店拒否が違法でないのなら、『防疫パスは未接種者を保護するための措置』というくだらない言い訳を撤回すべき」「ヒトラーがユダヤ人に星のマークを身に付けさせたのと同じ」「娘は中学生なのに未接種者だからという理由でトンカツ店に入店拒否された」「未接種者を拒否してるくせにリストを共有されるのを嫌がる店の気が知れない」「差別するような店にはコロナが終わっても行くのはやめよう」「国民を分裂させて争わせるような政府は退陣すべき」「みんなで光化門に集まって大統領府に押し掛けよう」など、店や政府への怒りのコメントが相次いでいる。(翻訳・編集/丸山

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