【レッツ・スタディー!北京冬季五輪種目】スキー編その4・スキージャンプ

人民網日本語版    2021年12月27日(月) 9時10分

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2022年2月4日から中国の北京で開催される北京冬季五輪。その開会に先立ち、人民網では冬季五輪の計7競技と15種別を「イラストで知ろう!イマドキ中国」でおなじみのキャラたちが中国語と日本語で紹介する。

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2022年2月4日から中国の北京で開催される北京冬季五輪。その開会に先立ち、人民網では冬季五輪の計7競技と15種別を「イラストで知ろう!イマドキ中国」でおなじみのキャラたちが中国語と日本語で紹介。普段はあまり触れることのないこうした競技名などを観戦前に予習していこう!

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今回はスキー競技のスキージャンプを紹介。スキージャンプは、飛型と着地の美しさやバランスだけでなく、踏み切りのパワーやテクニック、恐怖に打ち勝つ精神力など、多様な要素を含んだ競技となっている。

■ノーマルヒルとラージヒルの違いとは?

その違いは、ずばりジャンプ台のサイズの違い。スキージャンプのジャンプ台には5種類あり、そのサイズの違いから、スモールヒル、ミディアムヒル、ノーマルヒル、ラージヒル、フライングヒルと呼ばれており、オリンピックではノーマルヒルとラージヒルが使用される。

標準台=ノーマルヒル

ノーマルヒルのヒルサイズは85~109メートルで、K点の位置は75~95メートルの位置に設けられている。

大跳台=ラージヒル

ラージヒルのヒルサイズは110~184メートルで、K点の位置は105~125メートルの位置に設けられている。

■昔は「極限点」、今は「建築基準点」になったK点

ではジャンプ台に設けられているK点とは何なのだろうか?もともとはドイツ語の「Kritischer Punkt」からK点と呼ばれるようになった。その意味は「極限点」、つまり「これ以上飛ぶと着地時が危険」という意味だった。ところが、飛型がそれまで主流だった板をきっちりそろえて飛ぶクラシックスタイルから、現在の板をV字にして飛ぶスタイルに変わると、飛距離が大幅に伸び、K点越えのジャンプでも危険性がかなり減るようになった。それを受けて2004年には極限点という意味から「建築基準点」という意味の「Konstruktions Punkt」へとK点の意味が改定。そして従来の「極限点」は「ヒルサイズ」と呼ばれるようになっている。

■ただ遠くまで飛べばいいの?

スキージャンプの勝敗を決めるのは飛距離とジャンプ・着地の美しさ。選手が2回飛んで、その合計得点で順位が決まる。採点される内容は、飛んだ距離が点数になる「飛距離点」と、ジャンプの美しさや正確さ、着地の姿勢などを飛型審判員が20点満点から減点法で採点する「飛型点」、そして風速やスタート位置で増減される「補正点」となる。

■スキー板の長さは選手の体重で決まる?

スキージャンプのスキー板はアルペンなどのスキー板に比べると、非常に長く、軽く作られており、その幅はおよそ10.5センチほどとなっている。またビンディング(スキー板に靴を取りつける器具)の位置もスキー板の長さに対し、前方から57%以内など、細かい規定に基づいて設計されている。このほかにも、長い板の方が飛距離が出やすいが、選手の過剰な減量による健康への弊害を防ぐために、使用できるスキー板の長さはその選手の体重に基づいて決めるというルールも設けられている。(提供/人民網日本語版・文、イラスト/玄番登史江)

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