日本社会の新聞依存は広くて根深い―華字メディア

Record China    2021年12月25日(土) 20時20分

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22日、日本華僑報網は、日本の新聞社が社会と深い関係を築いていることを紹介する記事を掲載した。

2021年12月22日、日本華僑報網は、日本の新聞社が社会と深い関係を築いていることを紹介する記事を掲載した。以下はその概要。

デジタル化、ネットワーク化、スマート化の時代にあって、日本は依然として世界で一、二を争う「新聞紙大国」だ。読売新聞と朝日新聞は長年世界の新聞紙発行部数ランキングで1位と2位の地位を守りつづけている。その背景には、新聞各社が経済、福祉、文化、スポーツ、治安といった分野で非常に大きな存在感と影響力を持っており、かけがえのない役割を発揮していることがある。

まず、新聞各社は自前の公益事業組織を持っており、しかも長い歴史がある。朝日新聞社は1923年9月の関東大震災を契機に朝日新聞厚生文化事業団を設立、2011年の東日本大震災、16年の熊本地震で大きな貢献を果たした。毎日新聞社の毎日新聞東京社会事業団は、毎日希望奨学金、小児がん基金、海外難民救援金などの活動を行っている。読売新聞社の読売光と愛の事業団は今年8月に設立50周年を迎え、新型コロナ期間に日本の医療機関や感染状況が著しい地域に3度にわたり寄付を行った。産経新聞社は1944年に産経新聞厚生文化事業団を創設、53年には生活に困窮した、あるいは精神的に打撃を受けた女性の救護施設である養気園を設立し、現在も三恵園と名称を変更して運営されている。全国紙だけでなく、地方紙も自前の福祉公益団体を持っているのだ。

次に、新聞社の財力と影響力を利用して、日本の文化・スポーツ事業の発展を促している。日本で毎年開かれる大小さまざまな美術展覧会の大部分の主催、協賛団体に、新聞社の名前が入っている。地方紙である山形新聞も、山形美術館、最上義光歴史館、さらには山形交響楽団を所有している。読売新聞社は1962年に交響楽団を立ち上げたほか、76年には囲碁7大タイトルの1つである棋聖戦を創設。人気の高い「箱根駅伝」も読売新聞社が共催しており、スタート・ゴール地点が読売新聞東京本社前に設定されている。

さらに、新聞社は個人や団体の表彰制度を設けているほか、地域社会と密接な連動に取り組んでいる。神戸新聞社は1947年に神戸新聞平和賞を設け、毎年社会や平和に貢献した全国の個人や企業、団体を表彰している。毎日新聞の配達員は、一人暮らし世帯の高齢者の安全確認も担っている。

日本社会と新聞社は、かくも複雑に絡み合っており、社会が新聞に対して広く、そして深く依存しているのだ。(翻訳・編集/川尻

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