木村翔に危険技仕掛けた中国人選手「ルールなど必要ない、やつが死ななければ眠れん」=中国でも非難殺到

Record China    2021年12月21日(火) 14時20分

拡大

木村翔が中国人選手から危険な技を仕掛けられて「敗れた」一戦について、中国のスポーツメディア・捜狐体育は20日付の記事でルールをめぐる行き違いがあったと指摘している。

ボクシングの元WBO世界フライ級王者の木村翔が中国人選手から危険な技を仕掛けられて「敗れた」一戦について、中国のスポーツメディア・捜狐体育は20日付の記事でルールをめぐる行き違いがあった可能性を指摘している。

木村は18日に中国で行われたキックボクサー・玄武とのエキシビションマッチで、足をかけられて倒されたり、持ち上げられて頭から落とされるなどの危険な技を受けて敗れた。試合後には、中国のネット上で玄武の戦いぶりを非難する声が多数上がった一方、玄武は「中国が日本を殴るのにルールなど必要なのか?やつが死ななければ眠れない。どうやらまだ多くの中国の裏切り者が小日本(日本の蔑称)を支持しているようだ」などと挑発するようなコメントを投稿した。

問題の焦点は試合のルールにある。記事によると、木村側は「試合前の契約ではボクシングルールだった」とし、双方がボクシンググローブやボクシングトランクスを身に付けていたことを指摘。関係者は「ルール変更は試合後に知った」と語ったという。試合のプロモーション動画では、玄武が木村に向かって「今回はお前(に有利な)のボクシングルールでお前を倒す。中国のこの土地はお前が来たい時に来て、去りたい時にされるような場所ではない」などと語っていた。

試合を裁いた張旭(ジャン・シュー)レフェリーは、試合前に何度も主催者側にルールを確認したものの、主催者側は「現場(会場)に行ってから話す」として詳しい内容は聞かされず、試合の30分前になってようやく張氏に口頭でルールを告げたが、詳しい説明が書かれた書類は渡されなかった。ルールには投げ技に関する明確な制限もなかったという。試合開始前に張氏は木村に英語でルールを伝えたが、「木村はほとんど理解していなかったようだ」としている。

記事によると、玄武は試合前に「(かつて木村に敗れてタイトルを失った)鄒市明(ゾウ・シーミン)のために復讐(ふくしゅう)する」と宣言。会場では司会者が盛り上げるために「日中対決」を強調したほか、玄武が木村を転倒させた際には現場で歓声が上がり、「殴り殺せ」といった声まで上がっていたという。玄武の危険技にセコンドがたまらずリングに上がり棄権を宣言、玄武は中国国旗を掲げて喜び、SNSに「中国の力だ」「中国カンフーだ」などと書き込んだ。しかし、この試合内容に中国のネットユーザーから非難が殺到。すると玄武は上述のコメントを投稿したという。

試合後、中国の格闘技関係者や解説者から相次いで玄武に対して「中国格闘技界の恥」「愛国を隠れみのにしている」との批判が飛んだほか、中国MMA格闘技の第一人者である劉文擘(リウ・ウェンボー)氏は「(玄武は)中国カンフーだと言うが、どの門のどの一派なのか。なぜボクシンググローブとボクシングトランクスを身に付けているのか。相手はその中国カンフーで戦うことを事前に知っていたのか。何が中国の力だ」などと非難。別の解説者は「玄武が戦ったのは国際試合ではないが、国際的な笑いものになった」と評した。(翻訳・編集/北田

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携