歌手で俳優のワン・リーホン（王力宏）について、女性関係など乱れた私生活が報じられて世間を驚かせる中、中国ではイメージモデルに起用していた企業が一斉に契約打ち切りを発表している。

ワン・リーホンは今月15日、2013年に結婚した妻のリー・ジンレイ（李[青見]蕾）さんとの離婚申請を行っていることを明らかにしていた。続いて17日夜、リー・ジンレイさんがSNSに長文を投稿し、8年間の結婚生活での出来事を暴露。結婚以前からのワン・リーホンの乱れた女性関係や、ワン・リーホンを含めて夫の家族側から受けた精神的虐待、結婚期間中は子どもを望む夫のためにと、多くの時間を妊娠準備や出産、育児に費やしたにもかかわらず、非協力的な夫の態度など、赤裸々な内容が世間を驚かせている。

16日、広州市でお披露目イベントに出席し、自動車「インフィニティ」のイメージモデル就任を発表したワン・リーホンだったが、メーカー側が18日未明に契約打ち切りを発表。わずか2日未満のイメージモデルは、これまで不祥事を起こして同様に契約打ち切りとなった芸能人の中でも最短と報じられている。

同じく18日、学習用スマートデバイス「読書郎」がワン・リーホンとの契約打ち切りを表明。また同日、ジュエリーブランド大手の「周大生」でも、ワン・リーホンとの契約は11月30日で満期を迎えていたと表明。事実上の契約打ち切りとなっている。

中国共産党系の中国紙・環球時報は18日、SNSの公式アカウントでこの話題を取り上げ、「芸能人である以前に人として正しく生きなければ、いずれ裏の顔が暴かれる日が来る。高みに立てば立つほど、落ちた時の傷は大きい」と辛らつな言葉で批判。ちょうど今月14日、習近平国家主席が公開談話において、芸能人は「道徳と芸の能力が伴うべき」と発言しており、今後ワン・リーホンの中国での復帰は困難ではないかとみられている。（Mathilda）