中国で「後払い市場」が急激に拡大、一方で「落とし穴」もさまざま存在—中国メディア

Record China    2021年12月21日(火) 0時20分

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中国では、電子商取引(EC)における「商品を先に受け取り代金は後払い」方式の決済(BNPL)が急速に拡大している。しかしそこには、さまざまな「落とし穴」も存在しているという。

中国では、電子商取引(EC)における「商品を先に受け取り代金は後払い」方式の決済(BNPL)が急速に拡大している。しかしそこには、さまざまな「落とし穴」も存在しているという。中国メディアの環球網が米国における報道を引用しながら報じた。

中国では、爆発的な勢いでBNPLが増加している。その背景にはアリペイやウィーチャットペイなどのアプリの普及や、金融工学系のベンチャー企業がオンライン決済のブームを牽引(けんいん)していることなど、中国ではキャッシュレス社会が到来していることがある。

決済業界を対象とする戦略分析・コンサルティング企業のPayNXT360によると、中国におけるBNPL決済は2021年通年で、前年比51.3%増の827億8200万ドル相当(約9兆4000億円)に達する可能性がある。業界専門家は、中国ではECとBNPL決済が切れ目なく融合して、消費者の購入行動を促しているとの見方をしている。

最近の調査欠陥よれば、中国における信用貸付の顧客の36%が、18歳から29歳までの若年層だ。しかしこのような傾向が、中国の若者の過剰消費の習慣をより悪化させると警告している。BNPL決済の約4分の1が、消費超過に陥っている。そのような場合、消費者は契約次第では、高額の滞納金を課される。

中国の関係機関は20年末ごろから、BNPL決済の管理と整備に力を入れている。シンガポール国立大学経営学部のルアン・ティエンユエ助教授はBNPL決済について、「消費を奨励して過剰支出と見なせる行動を引き起こすことがある」と述べた。BNPL決済における支払いについての違約や遅延は、不良債権に分類される場合もあり「この種の不良債権額が過度に大きくなれば、経済や金融の安定にとっての脅威になる恐れがある」という。

しかし記事によれば、業界関係者からは「中国におけるBNPL決済はまだ初期段階にあり、中長期的には力強い成長の勢いを示す」といった声が聞こえてくる。(翻訳・編集/如月隼人

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