「中国製品を買うわけにもいかないし…」韓国でLGがスマホ事業から撤退して起きたこととは?

Record Korea    2021年12月18日(土) 17時30分

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LG電子の撤退により、韓国内のスマートフォン市場でサムスン電子の偏重傾向が深刻化しているという。写真はLG電子のスマートフォン。

LG電子の撤退により、韓国内のスマートフォン市場でサムスン電子の偏重傾向が深刻化しているという。12月16日、韓国メディア・韓国経済が報じた。

記事によると、今年7月~9月期におけるサムスン電子の韓国内スマートフォン市場のシェア率は85%で、4月~6月期より14ポイント増加した。LG電子がスマートフォン事から撤退する以前に獲得していた11%のシェア率を、そのままサムスン電子が吸収したことになる。

LG電子の主力製品は中低価格ラインに集まっていたため、現在はこの価格帯でのサムスン偏重が特に目立つという。LGが撤退した現在、韓国における主要中低価格製品は20万ウォン(約1万9200円)~50万ウォン(約4万7900円)台のサムスン製Galaxy A、Mシリーズと50万ウォン台のApple製iPhone SEシリーズに限られる。しかし「Appleは今年、iPhone SEシリーズの新製品を発売しなかったため、事実上Galaxy A、Mシリーズ以外に選択肢がない」と記事は説明している。

Xiaomiシャオミ)などの中国メーカーも中低価格のスマートフォンを販売しているが、個人情報の流出などの懸念もあり、韓国内での売り上げは低調とのこと。一部では、今後サムスン電子がマージンの高い高額ラインにのみ「端末補助金」(携帯キャリアが端末販売時に消費者に出す補助金)を適用させる戦略を取る可能性も指摘されており、韓国の国会では「消費者の負担を減らすために『中低価格端末クォーター制』を導入して選択権を保障すべき」という主張も上がっているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「以前はLG以外にもMOTOROLAやSKY,パンテック&キュリテルなどメーカーごとにデザインや価格、性能に特徴があって選択肢が多かったのに…」「LGのスマホが懐かしい。サムスン製品にはない良さがあった」「LG戻ってきて」「LGのスマホは何度落としても無事だったのに、子どもがサムスン製品を落としたら一度で画面が割れた」「サムスンもライバルがいてこそ品質を向上できるのにね」など、LG製品を懐かしがる声が多く寄せられている。

一方では、「サムスン製品は安いものでも十分使えるよ」「LGは売れないから撤退したのに、いまさら文句を言っても仕方ない」など、冷静なコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山

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