中国の「尿素」輸出減で豪州もピンチ、日本などと交渉も

Record China    2021年12月17日(金) 7時20分

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中国の輸出減によりオーストラリアが尿素不足に陥っている。写真は中国の尿素生産工場。

米華字メディア・多維新聞は16日、中国の輸出減により豪州が尿素不足に陥っていると伝えた。

尿素水はディーゼル車の排気ガスを環境基準に適合するまで浄化するために必要であり、不足すると多くのディーゼル車が使えなくなる。中国からの輸入が止められた韓国が苦境にあえいでいると報じられ話題になった。

記事によると、土地が広く人口が少ない豪州では多くの商品を道路輸送しており、ディーゼルトラックは同国の「命脈」と呼ばれる。豪運輸協会の関係者は「尿素水やそれを作る化学品の多くは中国から輸入されているが、中国からの供給はすでに枯渇している。豪州では深刻に不足している」と語ったという。

現地メディアによると、今年初めの段階で豪州は尿素の8割以上を中国からの輸入に依存していた。豪州の尿素水最大手メーカー・AUSblueの親会社、DGLグループのサイモン・ヘンリーCEOは、尿素水の安定供給を確保するため、複数のチャーター機を手配し、世界中から緊急調達を試みていると明かした。

豪州のティーハン貿易相は13日、同国にはまだおよそ7週間分の供給量があるとした上で、インドネシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、日本などと交渉を進めていることを明らかにした。(翻訳・編集/北田

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