【観察眼】軍国主義こそ世界人民の共通の大敵

CRI online    2021年12月14日(火) 9時20分

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1930年代初期の南京は、街中が人や車でごった返してにぎやかだった。しかし、この「六朝の古都」がやがて「この世の地獄」に陥るとは、誰も思わなかった。

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1930年代初期の南京は、街中が人や車でごった返してにぎやかだった。しかし、この「六朝の古都」がやがて「この世の地獄」に陥るとは、誰も思わなかった。1937年12月13日、中国を侵略した日本軍は、南京で40日以上にわたる惨状を極めた大虐殺を始めた。30万人を超える中国人が殺害され、その中には数多くの老人や子どもも含まれていた。殺害の手段は残忍きわまりないものだった。

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今日は中国の8回目の南京大虐殺犠牲者国家追悼日である。中国は国を挙げて、犠牲になった同胞を共に悼み、世界の人々に歴史を忘れず、平和を守ることを改めて呼びかけた。

しかし、中国侵略戦争を起こした日本でも、多くの一般市民が平和を守るためのさまざまな活動に奔走している。1998年に結成された日本の反戦合唱団「紫金草合唱団」は、組曲「紫金草物語」を歌い継ぐことで、南京大虐殺の真実を世界に語りかけている。合唱団が初めて南京で公演を行ったのは2001年。メンバーの中には、中国を侵略した元日本軍だった父親の写真を南京に持ってきて、父親の代わりに南京に謝罪した人がいた。また、体が不自由でありながら必ず南京公演に参加したいとやって来た人もいた。合唱団はこれまで数回にわたり南京公演を行ったほか、東京、名古屋、ニューヨークなど世界各地で平和を歌い続けている。

日本愛知県の円光寺の住職、大東仁氏は、16年連続で日本軍による中国侵略の真相を明かす史料を収集している。大学で歴史を専攻した大東氏は、日本の中国侵略戦争の真相を知るためには、本を読むだけでは足りず、現地で調査をしなければならないと話している。大東氏は20歳の時、中国東北部で1カ月にわたる実地踏査を行い、遼寧省営口市の虎石溝「万人坑」(旧日本軍によって強制労働をさせられた中国人1万人以上の死体を合葬)記念館、遼寧省撫順市の「平頂山惨事」(旧日本軍が中国侵略で行った初の一般人に対する虐殺事件、3000人余りが死亡)記念館、黒竜江省ハルビン市の旧日本軍第731部隊遺跡、吉林省吉林市豊満区にある「万人坑」遺跡などを訪問した。それについて、大東氏は「今でも忘れられないショックを受けた。そして、必ず何かやらなければと決めた」と振り返る。中国から帰ってくると、大東氏は日本で日本軍の中国侵略に関する証拠を収集し始め、中国侵略戦争について深く研究し、侵略者の罪を明らかにし、批判してきた。2005年から大東氏が募集した、または無償で南京に寄贈した史料は3000点を超えている。

一方、日本国内ではまだ、一部の右翼勢力が、平和を破壊しようと妄想しているようだ。特に近年、日本国内で軍国主義が息を吹き返す兆候が見られている。2015年9月、日本の国会で新安保法案が可決され、集団的自衛権が解禁され、日本の自衛隊が海外へ軍事行動に参加できるようになった。日本は、自身の安保戦略を、国土守護を主とするものから国際的な軍事行動に積極的に参加するものへと転換し、70年近く堅持してきた平和発展の道を捨てた。最近では、今月7日に、日本の超党派議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバー99人が靖国神社を参拝した。中には経済産業副大臣、環境副大臣などの次官級高官もいた。

日本の軍国主義は中国人民と日本人民の共通の敵である。中国人民の敵は、日本の一般市民ではない。日本の一般市民も戦争から多大な被害を受けている。人々の素晴らしい生活を破壊しようとする軍国主義こそ中日両国ひいては全世界人民の共通の敵である。

中国の南京大虐殺犠牲者国家追悼日は、まさに平和擁護、戦争反対という中国の声を発するために設けられた記念日である。8回目の追悼日を迎えるにあたり、中国は各国人民に対し、一致団結して、得られた素晴らしい生活を共に大切にし、守るよう改めて呼びかけている。(提供/CRI

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