中国のネットカフェを席巻した韓国製オンラインゲーム、なぜ消えた?―中国メディア

Record China    2021年12月15日(水) 0時20分

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10日、中国のポータルサイト・百度に、「十数年前まで中国のネットカフェを占領していた韓国のオンラインゲームは、なぜまとめて淘汰されたのか」とする文章が掲載された。写真は韓国のインターネットカフェ。

2021年12月10日、中国のポータルサイト・百度に、「十数年前まで中国のネットカフェを占領していた韓国のオンラインゲームは、なぜまとめて淘汰されたのか」とする文章が掲載された。以下はその概要。

今から10年ほど前、中国のネットカフェで利用されているパソコンの80%は「The Legend of Mir」(中国名「熱血伝奇」「伝奇」)を始めとする韓国のオンラインゲームだったが、今では韓国のオンラインゲームをやる人はとんと見なくなった。一体、何が起きたのか。

最新のデータによれば、現在中国国内のネットカフェを利用している人の95%は、PUBGやリーグ・オブ・レジェンドといった欧米製のオンラインゲームで遊んでいる。韓国製ゲームが没落した大きな原因は、ゲーム補助ツールの蔓延と、eスポーツの発展にあるようだ。

まずゲーム補助ツールだが、これは簡単に言えば「チート」である。「伝奇」のような韓国ゲームは多くのタスクをこなしながらモンスターを倒してレベルを挙げ、コインやアイテムを獲得するという単純な仕組みであり、一部のゲーマーがもっとゲームを楽しむために大量のチートツールを開発して使用し始めた。チートツールを使用する行為はまたたく間にあらゆるオンラインゲームに蔓延し、地道に遊んでいたプレイヤーたちを興ざめさせた。

しかも、韓国のゲーム会社はチート対策を施そうとすれば大量の資金を投じてシステムのバージョンアップをしなければいけなかったことから、チートを事実上黙認するような姿勢を取ってきた。この状況に多くのプレイヤーが愛想を尽かし、韓国のゲームから離れていったのだ。

一方で、欧米のゲーム会社はチートを放置した韓国ゲーム業界を尻目に地道にゲームの研究開発を進め、リーグ・オブ・レジェンドといったゲームでついに実を結んだのである。そしてこれらのゲームはeスポーツの発展をも牽引し、中華圏で大きな人気を博したこともあってアジア大会の競技として採用されたほか、将来的には五輪の種目に採用される可能性も決して低くない。その発展ぶりは、もはや韓国のオンラインゲームの比ではない。

さらに、中国のゲーム業界もここ数年で飛躍的な発展を遂げた。オンラインゲームやスマホゲームが相次いで出現し、多くのファンを獲得している。かくして、自国の業界の事情、そして世界を取り巻く状況の変化により、韓国のオンラインゲームは歴史の川の中に消えていったのだ。

どの時代においても輝き続けるものはないし、永遠に栄え続ける業界もない。革新が何たるかを理解し、時代とともに進んでこそ、自らの競争力を保ち続けることができる。それができなければ、最後は時間によって淘汰されるのである。(翻訳・編集/川尻

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