10日、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で日本のドラマ「美しい彼」がトレンド入りした。

同ドラマは、2020年に本屋大賞を受賞した凪良ゆうの小説「美しい彼」（2014年）が原作。MBS（毎日放送）で今年11月18日から放送をスタートした。無口で友達がほとんどいない平良一成（萩原利久）と学校のカリスマ的存在で卒業後は俳優として活動する清居奏（八木勇征）の恋愛事情を描く作品だ。

「美しい彼」は先週金曜日にも微博でトレンド入りした。放送日は木曜夜のため直後の金曜日午前中に急上昇しているとみられる。微博のファンコミュニティー「超話」（スーパートピックス）では、閲覧回数がすでに1億回を突破している。

中国では近年、男性同士の近しい関わり合いを描く「ブロマンス」作品が人気を博してきたが、今年に入りメディアを統括する国家広播電視総局が取り締まりを強化。来年には「消滅」する可能性も報じられている。

中国芸能ウォッチャーの李（リー）さんは、「中国で新たな人気ジャンルとなったブロマンス作品が中国当局によって規制される中、より踏み込んだ描写のある日本のBL（ボーイズラブ）ドラマに中国の『腐女子』たちが心つかまれている」と語っている。（翻訳・編集/北田）