コロナ感染状況が正反対の日韓、韓国がして日本がしなかったこととは?=韓国ネット「何のために…」

Record Korea    2021年12月11日(土) 7時20分

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9日、韓国・ハンギョレ新聞は「思いもよらぬ集団免疫?日本のコロナ急減ミステリー」と題する記事を掲載した。写真はソウル。

2021年12月9日、韓国・ハンギョレ新聞は「思いもよらぬ集団免疫?日本のコロナ急減ミステリー」と題する記事を掲載した。

記事はまず、韓国の新型コロナウイルス感染の状況について「感染者と重症者の数が連日過去最多を記録し、危険な水準に達している」と説明している。一方、日本については「韓国とワクチン接種率が近いが、1日の新規感染者は100人台を維持している」とし、「東京五輪(7月23日)を起点に感染者が急増したが、8月26日(2万5038人)以降に減少し始め、わずか1カ月後の9月27日(1148人)には20分の1に急減し、10月下旬には200人台、先月1日には100人台にまで減少した」「感染者の減少に伴い死亡者も大幅に減った」と説明。「画期的な対策を講じたわけでもないのに、コロナの状況が急激に改善している」としている。

日本のコロナ感染者数が減少した理由について、専門家は「1つの要因が決定的な影響を与えたというより、ワクチン接種率やワクチンの種類などいくつかの状況が重なった結果」と分析しているという。

感染者が多かった8月末に40.7%(2回目)だったワクチン接種率は、そこから速度を上げ今月8日には77.3%まで上昇した。また、7~8月に緊急事態宣言が出されたことで国民の感染予防意識も高まったとされている。

また、韓国は初期に高齢者を中心にアストラゼネカ社のワクチンを接種したが、日本はより効果の高いファイザー社とモデルナ社のワクチンを接種した。最近の韓国の感染者と死亡者には高齢者とアストラゼネカワクチンのブレークスルー感染が多いことから、関連性があるとみられている。その他、日本の10代のワクチン接種率が韓国より高いことも要因の1つとされている。

さらに「日本社会が知らず知らずのうちに集団免疫を達成した」可能性も指摘されているという。日本はコロナ流行初期に韓国よりPCR検査を徹底しなかったため「自然免疫」を持つ人が増え、その状況で8月にワクチン接種率が50%超えたことで社会全体の耐性が高まった可能性があるという。記事は「この仮説が正しいとすれば、徹底したK-防疫(韓国式コロナ防疫)が韓国に危機をもたらしたということになる」とし、「恐るべき防疫の逆説だ」と締めくくっている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「日本はアストラゼネカを使わなかった上、2回目の接種時期もマニュアル通りだった。韓国は計画をその都度変更し、1回目接種率を上げることに必死だった。結局は防疫当局の力量の差」「感染者数は隠せても重症者数や死亡者数は隠せない。つまり日本は防疫をうまくやったということ」など日本の防疫を称賛する声が上がっている。

また「韓国は何のためにあんなに必死に検査をしていたのか」と落胆する声や、「それならアストラゼネカとヤンセンを除いて、ワクチン接種完了率を集計し直すべきだ」と訴える声も。

一方で「その仮説が正しければ、欧州でも感染者が減っているべきだけど?」「特別なことはしていないということか。でも人口1億3000万人の大国なのに感染者170万人、死亡者18000人という状況で集団免疫達成と言えるの?米国は5000万人が感染したけど今も1日に10万人以上の感染者出ている」「日本は韓国と違い、大勢の人が集まって歌を歌う教会が少ないからでは」「日本は検査にお金がかかるから誰も検査しない。ただ、コロナ防疫を諦めたんだ」など指摘や反論の声も多い。

その他「少なくとも日本はコロナを政治に利用しないということ」「かかるだけかかったから自然免疫+ワクチン免疫で日本は今、集団免疫状態」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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