【観察眼】茶番ピエロは主役にならない

CRI online    2021年12月9日(木) 22時50分

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6日、米政府はいわゆる「人権問題」を口実に、2022年北京冬季五輪・パラ大会に政府代表団を派遣しないことを発表した。

6日、米政府はいわゆる「人権問題」を口実に、2022年北京冬季五輪・パラ大会に政府代表団を派遣しないことを発表した。米国が自らでっち上げた「民主主義サミット」の直前に北京冬季五輪への「外交的ボイコット」を自作自演する目的は、私利私欲を図るためだ。しかし、この行為が世界中の人々の北京冬季五輪への期待に影響することはなく、北京冬季五輪の成功に何のダメージも与えることはない。

まず、「五輪憲章」によると、五輪運動に関わるスポーツ組織は政治的な中立を保ち、スポーツ運動やスポーツ選手をいかなる政治もしくは商業目的にも利用してはならない。五輪規則では、各国政府関係者の五輪大会への出席は自国五輪委員会の要請によるもので、政府代表を要請するかどうかは、その国の五輪委員会で判断する。

しかし、米国は今回、まだ要請を受けていないにもかかわらず、政府代表の五輪出席をいわゆる「人権問題」と結びつけ、外交的ボイコットを起こした。これは完全に自意識過剰な思い込みで、高慢な政治的挑発行為である。また、「五輪憲章」の精神をひどく損ない、東京五輪で新たに増えた「より団結」という五輪モットーへの冒涜でもある。

次に、一部の米国政治屋はとうに国際社会から道義と信頼を失っている。北京冬季五輪への外交的ボイコットは、これまでの感染症対策や省エネと環境保護を口実に行った政治操作とまったく同様に、その意図は中国を制圧し中傷するためだ。

しかし、米国の下心は国際社会からよく見抜かれている。国際五輪委員会(IOC)のディック・パウンド委員は米国メディアの取材に対し、「これ(外交的ボイコット)は北京に何の影響も与えないだろう」と指摘した。また、ジョージ・ブッシュ米中関係基金会のニール・ブッシュ創始者兼会長は、これら政治客が北京冬季五輪に行くかどうかには全く関心がなく、スポーツ選手が主役の競技大会に政治を持ち込まないでほしいとの見方を示した。さらに、米国五輪委員会のドラゴミル・シオロスラン氏は、「冬季五輪そのものに注目してほしい。スポーツ選手がこの盛会で伝えた団結、友情、相互尊重の五輪価値観に注目してほしい」と呼びかけた。

それに加え、ロシア新聞紙「イズベスチア」と情報サイトMatchtvは6日の報道で、ロシア五輪委員会のアレクサンドル・ジューコフ名誉会長が、米国がいつも五輪を政治意図に利用し、完全に五輪精神に背いたと批判し、ロシア冬季五輪選手アレクサンドル・チコノフ氏は、「米国は地球上の悪性腫瘍だ。米高官の冬季五輪への欠席は五輪にとって良いことだ」と述べた。

第三に、米国が人権を口実に北京冬季五輪に干渉しようとする企ては、イデオロギーによる傲慢さと偏見、うそとデマによる虚偽の人権と真の覇権を露呈している。

米国は人権を看板に掲げて他国を制圧しながら、自国内の混乱した人権状況を見て見ぬふりをする。米国内では、どれほどのジョージ・フロイド氏たちが息を潜めながら生きているのか?どれほどのマイノリティがヘイトクライム(憎悪犯罪)の脅威に晒されているのか?また、歴史上、米国のアメリカ先住民(インディアン)への虐殺こそ、真のジェノサイド(大量虐殺)ではなかろうか?さらに、米軍に侵入されたイラク、シリア、アフガニスタンの国民の人権はどこにあるのか?

先日、在日本米国大使館はツイッターの公式アカウントで、このほど、一部の外国人が日本の街頭で警察に止められ、住民票の検査を受けたことに対して、日本警察に人種によって容疑者を判断する人種差別の傾向があるのではないかと警告した。米国政府にとって、人種差別や人権、民主はいつでも他国を批判するための万能カードで、自らがこの面でどれほどの落ち度があっても、他人ばかりを見張っている。同盟国でさえその「監督下」から逃れることはできないだろう。

世界中の人々は長い間米国に苦しめられてきた。米国の政治屋がどんな茶番をでっち上げても、自己中心的な狙いは明らかだ。しかし、五輪大会は全世界と全人類の盛会で、北京冬季五輪・パラの主役は選手たちとウィンタースポーツを愛するすべての人々だ。

今月1日、日本では2030年札幌冬季五輪・パラの招致に向けて、超党派の国会議員連盟が発足した。東京五輪の成功によって日本政府と国民の五輪精神への理解と期待がいっそう深まった証だろう。

現在、北京冬季五輪はカウントダウン2ヶ月足らずの最終の準備段階に入っている。日本選手や米国選手を含む各国の選手たちは4年に一度の舞台で自己ベストを目指してがんばっている。2ヶ月前、フィギュアスケートの羽生結弦選手の日本のファンたちはSNSで、中国の観客に羽生選手への応援を託したが、外交部の華春瑩報道官を含む大勢の中国ネットユーザーからは「応援はお任せください」との返事が送られた。

中国人は世界中すべての優れた選手への拍手を惜しまない。2022年の冬、五輪精神の導きにより、北京はかならず世界に倹約・安全・素晴らしい五輪盛会を見せる。(CRI日本語部論説員)

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