日本の学校を卒業しても中国に帰れない…心を病む留学生も―華字メディア

Record China    2021年12月12日(日) 16時30分

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7日、日本の華字メディア・日本華僑報は、新型コロナ禍の中で日本にいる中国人留学生が抱えている問題について論じた記事を掲載した。

2021年12月7日、日本の華字メディア・日本華僑報は、新型コロナ禍の中で日本にいる中国人留学生が抱えている問題について論じた記事を掲載した。

記事は、「行方が分からなくなっていた筑波大学に通う34歳の中国人留学生の女性について、6日に見つかったとの連絡が同大学中国学友会の担当者からあった」と説明。「女性が失踪した理由については現在調査中とのことだが、近ごろ中国人留学生が日本での生活で問題に直面しており、特に心理的な問題から理性や冷静さを失った行動に出て、自身や家族、友人を傷つける事例が多数発生していることに憂慮を覚える」とした。

その上で、「日本で新型コロナの状況が好転し、一時期に中国人留学生を含む外国人留学生が日本に集中して入ってきたものの、日本の生活や文化に慣れず、日常で発生する状況に対応できない人が多い」とし、「近年は中国人留学生の若年化が進んでおり、社会経験が浅いこともあって、日本入国後に心理的な問題から極端な行動に走りやすくなっているようだ」と論じた。

また、「新型コロナの影響により帰国もままならない状況が続いていることも、中国人留学生に重い心理的負担を与えている」と指摘。「学生たちは中国にいる家族の状況を案じるだけでなく、慣れない日本で新型コロナによる各種の生活の変化にも適応しなければならない。しかし、多くの留学生は日本語が不自由である上、人との接触が敬遠される中で日本人との交流はおろか中国人留学生同士の交流も減っているため、孤立状態になってしまう。これは特に日本に来たばかりの留学生には大きな負担になる。不眠や情緒不安定といった症状が出て、自殺や失踪という行為にまで及んでしまいさえするのだ」とした。

記事はこのほか、日本の学校を卒業した中国人留学生が日本にとどまらざるを得ないという問題もあるとし、「これも彼らのメンタルを不安定にする要因となっている」と分析。ある留学生は、航空券の値段が高い上に中国帰国後に受けなければならない隔離措置の費用も加わり、一般家庭では負担しきれないほどの金額になると説明した上で「新型コロナのせいでもう日本に3年余りとどまっている。本当に中国に帰りたい」と語ったという。(翻訳・編集/川尻

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