もはやサイバー暴力…韓国初のオミクロン株感染者夫婦の顔写真や個人情報がネット上に拡散

Record Korea    2021年12月7日(火) 17時20分

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韓国で初めて新型コロナウイルスのオミクロン株に感染したとされる40歳代牧師夫婦が、サイバー暴力に苦しんでいる。イメージ写真。

韓国で初めて新型コロナウイルスのオミクロン株に感染したとされる40歳代牧師夫婦が、サイバー暴力に苦しんでいる。12月6日、韓国・東亜日報が報じた。

記事によると4日、韓国のあるインターネットコミュニティーに「オミクロンを見つけた」という題名の文章が投稿された。そこには牧師夫婦の顔写真や実名と共に、夫婦が通っていた仁川の教会の担当牧師の名前なども記載されており、これらの情報はソーシャルメディアなどを通じてすぐに仁川内に拡散されたという。

これに対し多くのネットユーザーらは、ナイジェリアから帰国した夫婦が空港から自宅へ移動する際に「防疫タクシーに乗った」と偽ったためにオミクロン株の感染が広まったとして怒りをあらわにしており、「身元を明かされても文句は言えない」「自業自得」などの反応を見せているとのこと。ただし夫婦側は、「防疫タクシーが何かを知らなかったため、無条件に『はい』と答えた」とし、無知を謝罪している。

一方、現在は夫婦の子どもの名前や学校名までがインターネット上で拡散されている状態であり、「一般的な批判の水準を越えており、サイバー暴力の形態にまで変質している」という指摘も上がっている。全北大学社会学科のソル・ドンフン教授は、「牧師夫婦の行為が批判の対象にはなり得たとしても、法的な枠を越えてはならない」とし、「特定の人物の個人情報を無分別に拡散したり、直間的・間接的に脅迫したりする行為は処罰の対象になる」と語る。個人情報を無断で公開した場合、個人情報保護法のもと、5年以下の懲役または5000万ウォン(約481万円)以下の罰金に処せられるという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「感染症を広めたこの夫婦に怒りがこみ上げるが、身元を知りたくもない」「法的な保護を受ける価値もない人間。彼らのせいで被害に遭った人がどれほど大勢いると思っているのか」「コロナに感染したことを責めているのではなく、牧師のくせにうそをついたことに怒っている」「防疫タクシーを知らなくても、タクシーには乗ってないのだから『いいえ』と答えるのが普通」「韓国社会に与えた損害は計り知れない。このまま南アフリカへ行って暮らせばいい」「むしろ犯罪者に対して過度に人権が守られている方が問題」など、夫婦に対する厳しい批判の声が相次いでいる。(翻訳・編集/丸山

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