「あしながおじさん」が今年も1900万円寄付、1999年から23年連続―中国

人民網日本語版    2021年11月26日(金) 6時0分

拡大

浙江省寧波市慈善総会に19日、再び書留郵便が届いた。例年通り、中には分厚い振込証明書が入っており、今年は107枚で計105万元(約1900万円)だった。

(1 / 2 枚)

浙江省寧波市慈善総会に19日、再び書留郵便が届いた。例年通り、中には分厚い振込証明書が入っており、今年は107枚で計105万元(約1900万円)だった。振込み依頼人名の欄には「順其」、住所の欄には存在しない「寧波市中山路1号」と書かれている。1999年から、このミステリアスな匿名の「あしながおじさん」は、23年連続で寧波市慈善総会に寄付し続け、その総額は1363万元(約2億4500万円)に達している。

その他の写真

中央テレビニュースの報道によると、この「あしながおじさん」は毎回寄付する時、「成り行きに任せる」という意味の四文字熟語「順其自然」の中からランダムに2文字を取り、振込み依頼人名にしている。そのため、寧波市慈善総会の職員は「順其自然」と呼んでいる。105万元寄付するために、107枚もの振込証明書に分けている理由は、1万元以上振込する時は実名で署名する必要があるからで、実名で署名して名前を残さないために、「順其自然」は9999元を105回に、50元と55元を1回ずつに分けて振り込んでいる。23年連続で、毎回律儀に9999元ずつ何回にも分けて振り込む行為から、「順其自然」の几帳面で律儀な人柄がにじみ出ていると言えるだろう。

寧波市慈善総会によると、「順其自然」の影響で、寧波では匿名で寄付する人が増えており、こうした「あしながおじさん」らから寄せられた寄付は合わせて5000万元(約9億円)に達しているという。

慈善活動を通じて愛を伝えることで、多くの人の心をほっこりとさせるだけでなく、安全な社会の構築にも役立っている。「順其自然」というニックネームは、愛を積極的に自然な形で伝えることこそが一番の美徳であるということを私たちに教えてくれている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携