中国の氷雪産業規模、2025年に1兆元突破の見込み―中国メディア

人民網日本語版    2021年11月25日(木) 12時50分

拡大

中国では氷雪関連産業が発展を続け、関連の施設も日増しに整備され、かつてニッチな存在だったウインタースポーツが今や人気スポーツだ。

(1 / 3 枚)

冬季五輪・パラリンピックの開催を契機として、中国では氷雪関連産業が発展を続け、関連の施設も日増しに整備され、かつてニッチな存在だったウいンタースポーツが今や人気スポーツだ。そうした流れの中で生まれた氷雪体験イベント、氷雪研修、氷雪観光などの新業態が、ますます大きな市場を形成している。

その他の写真

ウインタースポーツには一定のハードルがあり、ウェアや道具をそろえるところから始まって、研修を受けるにも練習をするにも、一定の消費能力が必要とされる。スポーツとしてのニーズが消費意欲を高め、社会経済の発展、生活レベルの向上に伴って、多大なポテンシャルと可能性を示している。京東プラットフォームのデータによると、今年の「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」には、スキー関連の商品受注量が前年同期比で23倍増加し、氷上で使用する装備の取引額が同15倍増加した。

氷雪関連消費のもう1つの「爆発ポイント」は氷雪観光だ。家族や友人と連れだって、近場のスキー場で過ごすのが新たなトレンドになっている。「中国氷雪観光発展報告(2021)」によると、回答した消費者の55%が「長距離の氷雪観光に出かけたい」と答え、82%が「短距離の氷雪レジャー旅行に出かけたい」とした。氷雪を軸にして、飲食や宿泊など関連の産業・サービスが牽引され、氷雪観光の付加価値が現地の経済発展にますます活力を与えている。

スキー歴6年になる北京市民の姚佳美(ヤオ・ジアメイ)さんは、10カ所以上のスキー場に行ったことがあるといい、「滑り終わって温泉に入り、現地の特色あるグルメを味わい、お土産ショップを回るのは、本当に楽しい。『氷雪ブーム』はつまるところ、人々が経済的に豊かになって、氷雪に関連したことにお金を使う能力と意欲を持つようになったということを示している」と話した。

「中国氷雪観光消費ビッグデータ報告(2020)」によると、2018年から19年のウインターシーズンに、中国の氷雪観光客数はのべ2億2400万人に達し、氷雪エリアを目的地とした1回の旅行で観光客1人当たりの消費金額は平均約5000元(約9万円)だった。氷雪関連消費がますますヒートアップし、上昇傾向のデータの背後に、中国氷雪産業発展の黄金チャンスが見え隠れしている。

氷雪ブームが無限のビジネスチャンスをもたらしたことを、氷雪関連施設の経営者が最も肌身に感じている。北京市朝陽区の陳露国際氷上センターは、毎日朝から晩までフィギュアスケートやアイスホッケーの教室が大盛況だ。楊一瑋社長は「2017年に営業をスタートした時には、アイスホッケーのチームは1つしかなかったが、今は8チームに増えた」と話した。

国家体育総局のまとめたデータでは、21年初め、全国には標準型スケートリンクが654カ所と屋内外の各種スキー場が803カ所あり、15年に比べてスケートリンクは317%増、スキー場は41%増だった。

冬季五輪の招致に成功してからの6年にわたり、ウインタースポーツは徐々に全国に広がり、オールシーズン営業するようになり、氷雪産業の地位もますます向上した。「2021年中国氷雪産業発展研究報告」では、15年から20年までの間に、中国氷雪関連産業の全体的規模が2700億元(約4兆8600億円)から6000億元(約10兆8000億円)に拡大した。また、「氷雪スポーツ発展計画(2016-25年)」によると、25年には中国の氷雪関連産業の全体的規模が1兆元(約18兆円)レベルに達するという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携