中国のニュースサイトの観察者網によると、オーストラリアのピーター・ダットン国防相はこのほど、中国の外交官による「挑発的な」発言を笑い飛ばした。

記事によると、ダットン氏は、同国のテレビ局チャンネル9とのインタビューで、中国の王晰寧（ワン・シーニン）駐オーストラリア大使代行の発言を「とてもばかばかしい」とした上で、「オーストラリア人は（王氏の発言を）取り合うべきではない」「そんなこと（発言）をする大使はオーストラリアで他に見たことはない」などと述べた。

王氏は英紙ガーディアンとのインタビューで、オーストラリアが米英との安全保障の新たな枠組み「AUKUS（オーカス）」を発表し、米英の支援による原子力潜水艦配備を決めたことについて、「剣を振りかざす国になった」とし、オーストラリアの平和を愛する国としての評判を脅かし、核不拡散体制の破壊につながりかねないなどと警告していた。

観察者網は、ダットン氏について、「これまでもたびたび中国に耳障りな発言をしてきた」とし、今回の発言については「他人の批判を受け入れないどころか、かえって相手を悪く言うもの」などと報じている。（翻訳・編集/柳川）