一般人をホームレス用施設に「強制収容」、韓国軍事政権に新たな疑惑=韓国ネット「ひどい人権侵害」

Record China    2021年11月17日(水) 9時20分

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韓国の軍事政権下で一般人がホームレス用施設に「強制収容」されていた事例が発覚し、物議を醸している。イメージ写真。

韓国の軍事政権下で一般人がホームレス用施設に「強制収容」されていた事例が発覚し、物議を醸している。11月15日、韓国メディア・JTBCが報じた。

記事によると、韓国・京畿道龍仁市にある女性ホームレス用の滞在施設「ヨンボ慈愛院」は、1985年に軍事政権によって設立された。しかし最近、滞在者が本人の意思とは無関係に「連行」されていた事例が明らかになり、市民団体らが調査を求めているという。

被害者とされるイムさんは、80年代に家族に見送られて出勤した後、行方不明になった。家族は警察にも届け出たものの見つからず、やがてイムさんは住民登録まで抹消されてしまったが、2007年5月、突然「ヨンボ慈愛院にいるので迎えに来てほしい」との連絡が入ったという。イムさんの息子であるオ・チュンビンさんは、「(母は)『ソウル駅で誰かに無理やり連れて行かれた』と話していた。母の人生は奪われたのだ」と語っている。

記事は「このような問題は、17年に行われた面談調査でも明らかになっていた」と報道。「当時面談した人の約半数が強制的に入所させられ、『なぜここへ来たのかよく分からない』と答えており、自主的に来たという人は12%に過ぎなかった」と伝えている。

いくつかの市民団体からなる合同対応チームは、1970年代の釜山でホームレスや障害者、孤児らが強制収容され、労働させられた「兄弟福祉院事件」と同じだと主張し、「真実和解のための過去史整理委員会」に調査を依頼する陳情書を提出したとのこと。これに対しヨンボ慈愛院側は、「当時と今とは運営陣が違う」とし、「昔のことなので答えられない」と語っているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「悪い人間たち。若くて体力のある時はさんざん利用して、年老いて病気になり、死が近付いたから家族に連絡して世話をさせたんだ」「ホームレスを世話しているといって政府から補助金をもらっていたんでしょ。ものすごく腹が立つ」「何十年も強制収容されて虐待を受けたら、家に帰っても精神的に崩壊していたはず。家族にも全ては語れなかったと思う」「『兄弟福祉院事件』はひどい事件だったけど、この件は知られていなかったから胸が痛む」「運営陣が変わったといって済ませられる問題じゃない。あってはならない人権侵害。徹底的に調査してほしい」「文大統領、任期が終わる前に必ず解決してください」など、怒りの声が相次いでいる。(翻訳・編集/丸山

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