中国国産ECMOが臨床試験へ、国内販売価格は大幅低下?―中国メディア

人民網日本語版    2021年11月11日(木) 14時50分

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西安交通大学第一付属病院は8日、共同開発した体外式模型人工肺が中国国内で他に先駆けて臨床試験の段階に入ったことを明らかにした。

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西安交通大学第一付属病院は8日、同病院と四川大学国家生物医学材料工程技術研究センター、西安交通大学機械学院の共同開発した体外式模型人工肺(ECMO)が中国国内で他に先駆けて臨床試験の段階に入ったことを明らかにした。新華社が伝えた。

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ECMOは重症な心肺機能不全患者に持続的な体外循環回路による呼吸と循環のサポートを提供し、緊急措置のための貴重な時間を稼ぐことが可能になる。新型コロナウイルス感染症が発生して以来、ECMOは徐々に知られるようになったが、核心基幹技術は長年海外の独占状態にあり、装置や資材は非常に高価だった。

同病院心血管病院の袁祖貽院長の説明によると、同病院の心血管チームがECMOの臨床応用と関連の研究に従事してすでに20年以上になる。このチームは国内で最も早くECMOの臨床の取り組みを展開したチームの1つであり、また国内で最も早く膜型人工肺(人工心肺)、灌流チューブなどの医療機器の研究に着手したチームの1つでもある。2017年には、関係各方面と協力してECMO設備の血液接触面全体で長期的に効果を上げるヘパリン(抗凝血)コーティング、磁気浮上遠心ポンプ、超音波硬さ計、プログラム制御モニタリングシステム、ECMO膜型人工肺について踏み込んだ設計と研究開発に着手したという。

また、同学院の荘健教授の説明によると、新型コロナウイルス感染症が発生する前に、研究開発チームはECMOの磁気浮上遠心ポンプとシリーズ全体の資材のサンプル試作を終えるとともに、ヘパリンコーティングについて動物実験を行った。このプロジェクト研究の中で、チームは海外の同類製品の長所と短所、臨床での使用時に存在する問題点を十分に比較分析して、中国国内の臨床ニーズに合った国産化ECMOを設計したのだという。

このほど同チームの開発した初の国産ECMOシステムが臨床応用に成功したことから、ECMO装置の国内販売価格が大幅に低下し、ECMO技術が末端の病院へ普及するのを後押しし、危機に直面したより多くの重症患者が恩恵を受けられるようになるものと期待される。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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