中国での大規模な電力制限をめぐり、中国当局が現在の状況について説明した。中国証券日報が8日付で伝えた。

報道によると、中国国家エネルギー局は同日にオンライン記者会見を開き、これから迎える冬と春にエネルギー消費のピークを迎え、石炭需要は現在の比較的高い水準からさらに増加するとの見通しを示した。

一方で、「9月以降、中国全土で秩序だった電力使用の範囲が拡大している」と強調。「一部地域では電力制限が生じたものの、国は現在、石炭生産能力を加速しており、増産と供給増加は明らかな効果を示している。1日の平均生産量は高いレベルを維持しており、電力供給能力は徐々に向上しているため、電力需給の逼迫（ひっぱく）はすでに緩和されており、もう電力制限は起きていない」と述べた。

その上で、「引き続き増産・供給保証と安全・環境保護を同時に進め、経済・社会の安定した運営を確保し、エネルギーの安全・供給を保証し、人々が暖かく冬を過ごせるようにする」と表明した。（翻訳・編集/北田）