歌手で俳優のワン・イーボー（王一博）が電動バイクの安全な使用を呼び掛ける動画が中国のネット上で話題になっている。

2019年の時代劇ドラマ「陳情令」で大ブレイクを果たしたワン・イーボーは、歌手やダンサー、俳優のほか、オートバイレーサーとしての顔も持つ。

河南省洛陽市の「消防宣伝公益大使」を務めるワン・イーボーは8日、同市消防局のPR動画に登場。「皆さん、電動バイクを正しく使用してください。くれぐれも公共施設のロビーや避難用通路、階段などで充電しないようにしてください」と語り、非常時の避難経路をふさがないようにと注意喚起した。

また、「飛線充電（充電設備がない場合に家庭用コンセントからケーブルをつないで充電する方法）をしたり、電動バイクをエレベーターに乗せたりしないように。消防安全に注意して、平穏で調和のとれた住環境を一緒に作りましょう」と呼び掛けた。

中国では「飛線充電」の方法として、建物の上階の窓からケーブルを垂らして充電する様子が見られるが、専門の電気工の点検も受けずに長期間風雨にさらされているケースもあり、火災の危険性が指摘されている。また、エレベーターに乗せた電動バイクが突然発火して乗っていた複数人が負傷するという事故も起きている。

ワン・イーボーの呼び掛けは中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でトレンド入り。ネットユーザーからは「消防の安全は本当に重要」「普段から気を付けて悲劇の発生を防ごう」「これは本当に大事。駐車場で電動バイクの爆発があって、自分の車も燃えた上、建物にも被害が出た」「それぞれが責任を持つことが大事だね」「ワン・イーボーと一緒に安全に注意しよう」といった声が上がっている。（翻訳・編集/北田）